Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ハンス・フーバーの交響曲第1番ニ短調作品63「テル交響曲」を聴きながら、二俣川から三ツ境まで歩く

2011-10-23 23:37:57 | 古典~現代音楽スイス編
今日も二俣川から三ツ境までの間を往復して歩きました。
途中聴いたのは、1852年生まれのフーバーの交響曲。
交響曲第1番ニ短調作品63「テル交響曲」は1880年に作曲された。
彼の出世作となるこの交響曲のタイトルにある「テル」は、
もちろん、スイスの英雄ウィリアム・テルを指している。
聴いたCDはイェルク=ペーター・ヴァイクレ指揮、
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、金管楽器が鳴り響き、
悲劇的な感じの主題が奏でられ、弦楽器もそれを受け継いでいく。
それはブラームス風な感じでもあり、それに続くもう一つの主題は、
木管楽器に現れて、これまたブラームス風で牧歌的な旋律である。
ロマンティックであり、とても聴きやすい音楽である。
提示部を経て、展開部に入り主題はドラマティックに変形されていく。
再現部を経て金管楽器中心にユニゾンで旋律を奏でて最後は力強く終わる。

第二楽章アダージョ・マ・ノン・トロッポは、ホルンの吹奏に続き、
弦楽器によって叙情的な旋律が奏でられ、やがて金管楽器と打楽器が入り、
ドラマティックな盛り上がりをみせたあと、静まってオーボエが旋律を奏でる。
そのあとは曲想が変わって明るい牧歌的な音楽に一時的になり、
再び弦楽器中心に旋律が奏でられ、やがて金管楽器も加わり盛り上がりをみせる。
悲劇的な部分と明るい部分が交互に現れて、最後はおだやかに終わる。
第三楽章アレグレット「ゆっくりとした結婚行進曲のテンポで」は、
軽快な旋律が木管楽器に現れて、弦楽器がそれを引き継いでいく。
金管楽器が加わり、明るく輝かしい感じになり、静まったあとの中間部は、
金管楽器が奏でる音楽が哀愁を帯びているが、やがて荒々しさをみせ、
ワグナーの音楽を思わせるような激しさとなるが、そのあと静まり、
再び悲劇的な旋律を奏でていくが、再び冒頭の明るい旋律が奏され、
絡み合いながら、行進曲風のテンポで盛り上がり、
最後は独奏ヴァイオリンが残り、木管楽器とともにさわやかに終わる。
第四楽章アンダンテ-アレグロ・コン・フォーコは、
劇的に始まり、金管楽器がコラール風の旋律を奏でたあと、
弦楽器と金管楽器により力強い主題が奏されていく。
もう一つの主題は堂々とした感じの旋律である。
これらの旋律をもとに英雄の力を讃えるかのように
輝かしい音楽が奏でられていき、コラール風の旋律も再び現れ、
金管楽器と打楽器を中心に最後は華やかにそして堂々とした感じで終わる。
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ヨアヒム・ラフの祝典序曲作品103を聴く

2011-09-25 08:35:43 | 古典~現代音楽スイス編
昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは、1822年生まれのヨアヒム・ラフの管弦楽曲。
祝典序曲作品103は1864年に作曲された。
25年ごとに行われるカトリックの祭りを扱った作品である。
聴いたCDはヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮、
フィルハーモニア・フンガリカの演奏によるもの。
作品の主題は「神よ、国王陛下を守り給え(God Save the King)」であり、
このアンセム(賛歌)をもとに音楽が展開されていく。
静かにおだやかにその旋律が奏され、木管楽器に受け継がれる。
そしてホルンにも引き継がれ、コラール風に奏される。
途中別の旋律も絡みながら、曲は進行していくが、
中心の主題はフーガ風など様々な形で扱われていき、
金管楽器を中心に壮大な感じで曲は展開し、それはワグナー風でもある。
最後は金管楽器を中心となり、盛り上がりをみせ、力強く終わる。
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ハンス・フーバーの交響曲第6番イ長調作品134を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2010-07-04 10:03:50 | 古典~現代音楽スイス編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1852年スイス生まれのハンス・フーバーの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第6番イ長調作品134は1911年に作曲され、
同年11月19日にバーゼルで初演された。
この交響曲も聴いてみるとスイスの地理的な位置もあってか、
ドイツ的な部分とフランス的な部分を感じる。
今回聴いたCDは、イェルク=ペーター・ヴァイクレ指揮、
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第一楽章アレグロ・コン・スピリートは、
管楽器中心に軽快で熱狂的な序奏が始まり、
弦楽器が堂々とした第一主題を奏でる。
主題は二つからなり、もう一つは歌謡風である。
展開部でのスイスの自然を感じさせるホルンの吹奏や、
映画音楽を思わせるようなロマンティックな音楽が彼らしい。
最後も情熱的に、そして堂々とした感じで終わる。
第二楽章アレグレット・グラツィオーソは、
弦楽器の伴奏に乗りオーボエとホルンが旋律を奏でていく。
軽快なテンポでそれを他の管楽器が受け継いでいく。
牧歌的でかわいらしさもあり、フランス的な部分を感じる。

第三楽章アダージョ・ノン・トロッポは、
金管楽器とハープによって始まり、オーボエが加わる。
弦楽器が歌うような美しい旋律を奏で、繰り返されていく。
管楽器も加わり、やがて徐々に盛りあがりをみせていく。
そのあと静かになり、中間部で少しテンポをあげて別の旋律が現れ、
行進曲風に展開し、金管楽器が加わり荒々しい音楽となる。
そのあとゆったりとした牧歌風の音楽になり、
ヴァイオリン・ソロが加わり、中間部の旋律も再び現れる。
最後は弦楽器とフルートにより、静かに終わる。
第四楽章フィナーレ:アダージョ-マ・ノン・トロッポは、
冒頭ホルンにより旋律が奏でられ、その旋律が最初何度も現れる。
その次にオーボエによって民謡風の主題が奏でられ、
その主題をもとにした14の変奏曲が展開されていく。
その手法はブラームスのハイドンの主題による変奏曲を思わせるが、
音楽はやはりスイスの自然を感じさせるものである。
最後は主題が金管楽器により高らかに堂々と歌われて終わる。
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ヨアヒム・ラフの交響曲第10番ヘ短調作品213「秋に」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-06-20 20:48:36 | 古典~現代音楽スイス編
今日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのはスイスの作曲家ラフの作品である。
彼の経歴については以前触れたので省略する。
交響曲第10番ヘ短調作品213「秋に」は1879年に作曲された。
彼がフランクフルトに転居したのちのことである。
彼の交響曲の第8番から11番は、春、夏、秋、冬のタイトルが付けられ、
その季節を示す表題が各楽章に付けられている。
今回聴いたCDは、ウルス・シュナイダー指揮、
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第一楽章「印象と感情」アレグロ・モデラートは、
感傷的な主題が管楽器と弦楽器により奏されていく。
流れるような牧歌的な主題とともにこれらは展開され、
秋の情景を木管楽器と弦楽器で表現していく。
最後は静かに消えるように終わる。
第二楽章「幽霊の踊り」アレグロは、軽快ではあるが、
ティンパニが不気味な感じを醸し出す楽章である。
「幽霊の踊り」というタイトルにあるように舞踏風の音楽で、
弦楽器の流れる旋律に木管楽器が絡んでいくが、
優雅さもみせる一方、不気味さも最後まで続いていき、
サン=サーンスの「死の舞踏」のようでもある。

第三楽章「悲歌」アダージョは、哀愁を漂わせた主題が、
ゆったりとしたテンポで弦楽器によって奏され、
オーボエがそれを受け継ぎ、その旋律を奏でていく。
そのあとは弦楽器と木管楽器が、どこかに憂いを秘めながら、
のどかな田園風の音楽をゆったりと展開していく。
後半情熱的な盛りあがりをみせ、最後は静かに終わる。
第四楽章「狩」アレグロは、ホルンと木管楽器・弦楽器が掛け合い、
狩の情景を感じさせ、最初はホルン協奏曲のように展開していく。
打楽器とホルンが荒々しさを示しながら、狩の感じを描写する。
そのあと弦楽器がやさしい感じの旋律を奏でていく。
途中からはテンポをあげて、軽快な音楽になっていく。
徐々に盛りあがりをみせて、金管楽器中心に荒々しい音楽になる。
それはまるで秋の嵐を思わせるような音楽であり、
それが終わるとトランペットを中心に明るい音楽となり、
最後は華やかで、堂々とした感じで終わる。
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ジャン・デトワイラーのアルペンホルン協奏曲を聴きながら、片倉町から上星川駅まで歩く

2009-04-24 06:14:51 | 古典~現代音楽スイス編
おとといの歓送迎会から帰る途中で怪我をしたようで、
朝起きると左目のまぶたが腫れ、メガネは壊れていた。
朝から眼科によって、検査をしてもらい、
しばらく眼帯をすることにした。
打撲をしたようで、今日の朝になると、
その痛みの場所が増えている。
我ながら情けないものである。

昨日は片倉町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1907年生まれのデトワイラーの作品。
デトワイラーはスイスに生まれ、パリ音楽院で学んだ。
ダンディに師事し、1933年に帰国している。
シオン音楽院で長い間教育活動に従事した。
CDの英文の解説ではそんなことが書かれている。
アルペンホルン協奏曲が作曲された時期はわからない。
今回聴いたCDの演奏はヨジェフ・モルナルのアルペンホルン、
シュナイダー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団による。

第一楽章はアルペンホルンのソロから始まる。
幻想的で神秘的なところがダンディからの影響を思わせる。
アルペンホルンはいかにも演奏が難しそうな楽器である。
ゆったりと始まった音楽は、やがて盛り上がっていき、
色彩豊かな音楽となり、冒頭のソロの部分が繰り返され、
弦楽器の霧を思わせるような音楽の中静かに終わる。
第二楽章はスケルツォで、短い楽章である。
管弦楽による舞踏的な音楽が奏され、
アルペンホルンが加わり、両者が絡み合っていく。
明るく軽快な音楽である。

第三楽章はパストラーレとなっているが、
冒頭の管弦楽が奏する旋律は幻想的である。
アルペンホルンが加わり、印象主義的な音楽となる。
アルペンホルンのソロがしばらく続き、
やや悲しげな音楽がオーボエなどによって奏され、
アルペンホルンのソロと賑やかな管弦楽が奏されたあと、
弦楽器と共にアルペンホルンが吹いて静かに終わる。
第四楽章は「死の舞踏」となっており、
ティンパニにより荒々しく始まる音楽は、
リズムカルではなるが、何だか少し奇妙。
ダンディのフランスの山人の歌による交響曲を
感じさせる旋律のところもある。
金管楽器のファンファーレ風の音楽のあと、
アルペンホルンの独奏が続き、
最後は激しく盛り上がってあっさり終わる。
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