Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲を聴く

2014-06-01 11:30:34 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
今回は昨日聴いたコンサートの感想を述べます。
昨日は所沢市民文化センターのミューズ、アークホールに行き、
ジギスヴァルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドの演奏を聴いた。
プログラムの冒頭は管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066である。
フランス風の序曲で始まる壮大かつ優雅なところがいい。
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050では、
ジギスヴァルト・クイケンがヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを演奏し、
バルトルド・クイケンがフラウト・トラヴェルソを演奏していたが、
チェンバロとヴァイオリンとの掛け合いが自然な感じで心地よかった。
第二楽章がチェンバロとヴァイオリンとフラウト・トラヴェルソという
三つの楽器の独奏になるんだということを納得しながら聴いた。
管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068はティンパニと3本のトランペットが入り、
なかなか華やかな感じとなり、前半を締めくくるにはふさわしい。
トランペット奏者が腰に手をあてて演奏している姿が印象的であった。
ジギスヴァルト・クイケンがヴァイオリンを弾き、エールの部分はよかった。

後半の最初は管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067であり、
バルトルド・クイケンがフラウト・トラヴェルソの演奏がとてもよかった。
自然に流れるような演奏に感動し、わざわざ聴きにきてよかったなと実感した。
最後は管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069で、最後を飾るにふさわしい曲だ。
ティンパニと3本のトランペットが再び入り、壮麗な雰囲気になる。
アンコールとして最後の「レジュイサンス」が演奏された。
演奏会が終わって急いで帰って、横浜に着いたのが7時を過ぎていて、
3時開演であったからよかったものの、さすがに所沢は遠かった。
以前ラ・プティット・バンドの演奏を聴いたのは2008年の時。
もう6年も前のことだったのかと思うと月日の経つのも早い。
バルトルド・クイケンと話をしたのは、1994年のこと。
イギリスのトレヴァー・ワイの家で教えに来ていて、
パーティーに参加して話したことが今でも印象に残っている。
あれから20年も経ち、お互い歳をとったんだなあと実感したが、
バルトルド・クイケンの演奏を演奏会で聴いたのは初めてだった。
とてもいい経験をしたし、とにかくいい演奏会であった。
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ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの弦楽と通奏低音のためのシンフォニアト長調を聴く、そして西谷まで歩く

2012-03-16 05:26:23 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
今回とりあげるのは1686年生まれのファッシュの作品である。
弦楽と通奏低音のためのシンフォニアト長調の作曲年代は不詳である。、
この作品は1958年アドルフ・ホフマンにより出版されたようである。
聴いたCDはジャン・フランソワ・パイヤール指揮、
パイヤール室内管弦楽団の演奏である。
第一楽章ヴィヴァーチェは、軽快で流れるような旋律が奏されるが、
バロック的な雰囲気のある格調高い感じの楽章である。
第二楽章グラーヴェは、悲劇的な感じの旋律が奏でられていく。
盛り上がりの部分と静かな部分が交互に現れ、ドラマティックである。
第三楽章フーガは、主題をそれぞれのパートが追いかけていく。
フーガによる展開であり、バッハと同じ時期の作曲家であることを感じさせる。
第四楽章プレストは、軽快な旋律が奏されていくが、
それまでの楽章とは対照的に、やや古典派的な部分がみられる。
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ジャン=マリー・ルクレールのフルート協奏曲ハ長調作品7の3、そして片倉町から横浜まで歩く

2012-03-13 05:38:39 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は片倉町から横浜まで歩きました。
昨日聴いたのは1697年に生まれたルクレールの作品である。
フルート協奏曲ハ長調作品7の3は、1737年に出版された。
そもそもはヴァイオリン協奏曲であり、ソロ・パートについては、
「フルートまたはオーボエでも演奏できる」という言葉があり、
それゆえフルートで演奏されることも多い作品である。
聴いたCDはピエール・ランパルのフルート、
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団の演奏である。

第一楽章アレグロは、弦楽器によって明るく軽快な旋律が奏され、
この前奏に導かれ、フルートがその軽快な旋律を繰り返す。
そのあと再び弦楽器が主題を扱い、展開部に入り、
主題が変形されていくと、フルートもそれを受け継いでいく。
短い展開部を経て再現部に入り、フルートが主題を扱い、
最後は弦楽器のみでさわやかに終わる。
第二楽章アダージョは、弦楽器により悲劇的な感じの旋律が奏でられ、
フルートがそのあとを引き継ぎ、叙情的な旋律を歌うように奏でていく。
この楽章はフルートという楽器の良さが発揮されている感じがする。
歌うような旋律は美しく、通奏低音と掛け合いながら進む部分も印象的である。
カデンツァ的な部分も最後でみられ、冒頭の部分が弦楽器によって繰り返されて終わる。
第三楽章アレグロ・アッサイは、軽快で舞踏的な旋律が弦楽器によって奏される。
そのあとフルートが引き継ぎ、軽やかに旋律を奏で、弦楽器と交互に旋律を扱い、
優雅さを感じさせながら、最後は弦楽器により堂々と終わる。
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ヤン・ディスマス・ゼレンカのカプリッチョ第1番ニ長調を聴く、そして片倉町から和田町まで歩く

2012-03-04 09:39:54 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は片倉町から和田町まで歩きました。
今回とりあげるのは1679年に生まれたゼレンカの作品。
カプリッチョ第1番ニ長調ZWV182は1717年頃作曲されたようだ。
聴いたCDはハインツ・ホリガーとハンス・エルホルストのオーボエ、
バリー・タックウェルとロバート・ラウチのホルン、
マンフレート・サックスのファゴット、ディーター・ライヒトのチェロ、
クリスティアーネ・ジャコテのチェンバロ、
アレクサンダー・ファン・ヴィーンコープの指揮、
カメラータ・ベルンの演奏によるもの。

第一楽章アンダンテの前奏にあたる部分は、
通奏低音の伴奏によるゆったりとしたテンポでおごそかに始まる。
木管楽器と弦楽器が絡み合いながら進行し、ホルンも加わる。
そのあとはアレグロの部分となり、軽快名テンポで、
主題がフーガ風に扱われながら展開し、最後は堂々とした感じで終わる。
第二楽章ペイザン(田舎風)は、舞踏風の旋律が軽快に奏でられる。
弦楽器と通奏低音の部分が掛け合うようにしながら進行する。
第三楽章アリアは、ゆったりとしたテンポで歌うような旋律が、
弦楽器と木管楽器により奏でられ、それにホルンが呼応して進行する。
第四楽章ブーレは、叙情的で舞踏的な旋律が軽快に奏でられていく。
第五楽章メヌエットは、ゆったりとしたテンポで優雅な第一が奏され、
中間部の第二メヌエットは対照的に、叙情的な感じの旋律が奏でられる。
再び大らかな感じの第一メヌエットが奏されて、最後堂々とした感じで終わる。
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トマゾ・アルビノーニのオーボエ協奏曲(5声の協奏曲集)ハ長調作品7の12を聴く

2012-02-26 07:27:19 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1671年生まれのアルビノーニの作品。
オーボエ協奏曲ハ長調作品7の12は、
1715年に出版された5声の協奏曲集作品7の12の中に含まれる。
聴いたCDはアンソニー・ロブソンのオーボエ、
サイモン・スタンデイジ指揮、コレギウム・ムジクム90の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、弦楽器が軽快なテンポで明るくさわやかな旋律を奏で、
その旋律をオーボエが引き継いで、その後オーボエ中心に曲は進行する。
第二楽章アダージョは、弦楽器がゆったりとした旋律を奏でて始まる。
オーボエがそのあとを引き継ぎ、叙情的な旋律を奏でていく。
第三楽章アレグロは、オーボエが明るく軽快な旋律を奏で、
それに弦楽器がお互いが掛け合うように絡んで進行し、最後さわやかに終わる。
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