Mars&Jupiter

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エリッキ=スヴェン・トゥールの「灯台」を聴く

2022-11-05 23:31:14 | 古典~現代音楽バルト3国編
今回とりあげるのは1959年生まれのエストニアの作曲家
エリッキ=スヴェン・トゥールが、1997年に作曲した「灯台」である。
今回聴いたCDの演奏はユハ・カンガス指揮、
オストロボスニア室内管弦楽団のものである。
CDの解説書によるとエリッキ=スヴェン・トゥールは、
ヒーウマー島のカルドラ生まれで、タリン音楽学校で
1976年から1980年の間、フルートとパーカッションを学んだ。
その後1980年にタリン音楽アカデミーに進学し、
1984年までヤーン・ラーツに作曲を師事した。
レポ・スメラには個人レッスンを受けたようだ。
1979年にはロックバンドを結成し、
国内でよく知られるバンドになったようである。
その後は作曲家としての活動を中心に行うようになった。
大きな塊のような音で始まった後、
弦楽器が簡素な音型が繰り返し、絡まりあっていく。
この動きが様々な方法で繰り返されていく。
奏でる旋律は宗教的な感じも受け、
ペルトなどに共通するところもある。
一つ一つの楽器の音がやがて絡み合い、
大きな音の塊になっていくような印象で、
彼が作り出す音楽は独創的である。
コメント
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