温泉クンの旅日記

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読んだ本 2010年9月

2010-10-06 | 雑読録
  <読んだ本 2010年9月>

「おっとぉー、なんと、メニューに『グラタン』が載っているぞ!」

 旅先ではいった居酒屋でのことである。夕食のない泊りのときのことだ。
 芋焼酎の水割りをまずオーダーしてから、メニューを見ていて発見したのだった。

 パスタ系はなんでも好きで、たまに無性にナポリタンで呑みたくなることがあるのだが、イタリアンレストランで焼酎とか日本酒を置いてある店は残念ながら少ない。
 居酒屋でマカロニサラダなど置いてあったりすると、注文するのだが味がちょっと期待外れだったりする。

 ここのグラタンは、どうだろうか。マカロニがたっぷり入っていればいいのだが。大と小があるのだが、無難に小でも試してみるか。
 グラタンを注文してみた。

 つき出しというより豪華な先付けみたいなので一杯呑みながら、店内に視線をさりげなく走らせると八割ほどの客は地元の人たちばかりである。



 こういう店は「当り」である場合が多い。



 壁に飾ってある、たぶん寄贈された額に「「一斗二升五合」と書かれていて、二升(升がふたつで『益々』)五合(一升の半分で半升『繁盛』)までは判るのだが、一斗はなんだったけ。
 いろいろ雑な知識があるのだが、思いだせない・・・。

 よく会社で昼飯を食べる店の入り口に「春夏冬中」という札がかかっているのだが、これは春夏秋冬のうち「秋」がないから『商い中』と、わりにはやく読めたものだ。
 だから、それと同じバージョンである「春夏冬二升五合」と書かれた額だかをみたときに「商い益々繁盛」だと納得できたのである。

 しかし、この先付け、下手な旅館の夕食のよりどれも手が込んでいて美味しい。
 日本酒に切り替えてすぐに、焼き目がはいった熱々のグラタンが運ばれてきた。



 熱々をひとくち・・・うむうむ。マカロニがほどよい柔らかさで、クリームソースも酒にぴったり合う味付けだ。具とマカロニのバランスもわたし好みである。
 料理人の腕を信頼して、揚げだし豆腐を頼んだがこれも予想通りの逸品であった。



 ところで、帰ってから調べて、一斗は五升の倍だから『御商売』とわかって、全部で「御商売益々繁盛」かと、ようやく得心した。

 さて読んだ本ですが、今月は6冊、本年の累計で52冊也。 
 9月は、久しぶりにロングな旅をした。だから、また読書量が減ってしまったのだった。九州方面の旅だったが、ブログにアップしはじめているでよろしくお願いいたします。

1.○密命⑬ 追善・死の舞   佐伯泰英 祥伝社文庫 
2.○密命⑭ 遠謀・血の絆  佐伯泰英 祥伝社文庫  
3. ○徳川家光 (一)  山岡荘八 光文社 
4. ○密命⑮ 無刀・父子鷹 佐伯泰英 祥伝社文庫 
5. ○密命⑯ 烏鷺・飛鳥山黒白  佐伯泰英 祥伝社文庫 
6. ○密命⑰ 初心・闇参籠  佐伯泰英 祥伝社文庫


「密命」シリーズも残すところ、あとわずかである。
 金杉家の主である剣豪「金杉惣三郎」が主人公だったはずだが、成長した息子で回国修行中の「清之助」も含め一家五人が全員主人公みたいになってきた。
しかし、長い。早くけりをつけて、他の本を読みたくなってきてしかたがない。

 予約した「密命」を待たされているあいだに読んだ「徳川家光」だが、やはり「密命」よりはクラスが上である。
 ずいぶん読んだ山岡荘八だが、これは読んでなかった。
 こちらも四巻まであるので、楽しみである。


   →「読んだ本 2010年8月」の記事はこちら
 

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