<柳川 川下り(1)>
西鉄の柳川駅から五分ほど歩いて、三柱神社の赤い欄干橋を渡れば松月乗船場に辿り着ける。
そばには松月文人館があり、庭園には白秋など、ゆかりの文人の碑が建てられている。
柳川の川下りの乗船場は六ヶ所ほどあり、使われているどんこ舟の数も百六十を超える。その乗船場ごとに見分けがつくように舟の模様などがそれぞれ異なっているそうだ。
この川下りは三度目になるのだが、過去の二回はいずれも福岡や久留米に出張したついでに乗ったのだった。今回は旅の途中での川下りだから、仕事をまるで引きずっていないので気分が違う。
わたしは船が苦手なのだが、ここの川下りはなぜかだいじょうぶなのだ。
乗船場の待合室にはいり、料金千五百円を支払った。この料金はどこの乗船場でも同一横並びである。たしか柳川駅で割引券をもらってくれば、百五十円引きになるのだが、今回は車だからしかたがない。
乗船予定までに二十分ほどあったので、外で一服する。船のでる時間は、一時間に二本ある特急が柳川駅に到着する時間に連動しているようだ。ただし、十人ほど集まれば随時出発するという。
川にはどんこ舟が並んで浮かんでいる。冬場にはこたつ舟で下るようだが試したことはまだない。
今年の夏は異常に暑かった。
今日も季節は秋だというのに、日差しが強く汗がにじむ。
灰皿が置いてある場所の近くに、日除け用のばっちょ笠が重ねられているのであとで借りることにしよう。料金は百円と安い。
乗船時間が七十分とかなり長いので、中にあるトイレで用を足した。
待合の客がどんどん増えて、乗船時間になった。
どうにも待ちきれない気分だったわたしは、借りたばっちょ笠をかぶって船着き場の列の先頭に並んでしまった。
そのおかげで、舳先の部分に座ることができたのだった。カメラを持って川下りは初めてだが、前に客がいないので画像を撮るにはベストな位置である。
いよいよ、出発である。
左に折れて、国道の下を抜ける。
前の舟をゆっくり追うように進む。
川沿いの柳をみていると、微風がときおり抜けていくのがわかる。
― 続く ―
西鉄の柳川駅から五分ほど歩いて、三柱神社の赤い欄干橋を渡れば松月乗船場に辿り着ける。
そばには松月文人館があり、庭園には白秋など、ゆかりの文人の碑が建てられている。
柳川の川下りの乗船場は六ヶ所ほどあり、使われているどんこ舟の数も百六十を超える。その乗船場ごとに見分けがつくように舟の模様などがそれぞれ異なっているそうだ。
この川下りは三度目になるのだが、過去の二回はいずれも福岡や久留米に出張したついでに乗ったのだった。今回は旅の途中での川下りだから、仕事をまるで引きずっていないので気分が違う。
わたしは船が苦手なのだが、ここの川下りはなぜかだいじょうぶなのだ。
乗船場の待合室にはいり、料金千五百円を支払った。この料金はどこの乗船場でも同一横並びである。たしか柳川駅で割引券をもらってくれば、百五十円引きになるのだが、今回は車だからしかたがない。
乗船予定までに二十分ほどあったので、外で一服する。船のでる時間は、一時間に二本ある特急が柳川駅に到着する時間に連動しているようだ。ただし、十人ほど集まれば随時出発するという。
川にはどんこ舟が並んで浮かんでいる。冬場にはこたつ舟で下るようだが試したことはまだない。
今年の夏は異常に暑かった。
今日も季節は秋だというのに、日差しが強く汗がにじむ。
灰皿が置いてある場所の近くに、日除け用のばっちょ笠が重ねられているのであとで借りることにしよう。料金は百円と安い。
乗船時間が七十分とかなり長いので、中にあるトイレで用を足した。
待合の客がどんどん増えて、乗船時間になった。
どうにも待ちきれない気分だったわたしは、借りたばっちょ笠をかぶって船着き場の列の先頭に並んでしまった。
そのおかげで、舳先の部分に座ることができたのだった。カメラを持って川下りは初めてだが、前に客がいないので画像を撮るにはベストな位置である。
いよいよ、出発である。
左に折れて、国道の下を抜ける。
前の舟をゆっくり追うように進む。
川沿いの柳をみていると、微風がときおり抜けていくのがわかる。
― 続く ―
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