温泉クンの旅日記

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門司港駅

2011-01-05 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <門司港駅>

 JR九州の鹿児島本線の起点、門司港駅である。



 もともとは門司駅という名前だったのだが、関門トンネルの開通で別の駅にその名を譲り、門司港駅と改称された。

 やっと、ここに来られたかと思う。
 画像とか写真を観て、行ってみたいとずっと思っていたのだが、高速で走って本州から九州に渡ってくるとやはり旅の目的の優先順位としてはすこし低いので門司はあっさりと通り過ぎてしまう。門司港駅だけでは、温泉もないだけに旅の目的地にするにはなんとも弱い。

 ところが、門司港駅界隈はかって貿易港で栄えたことで歴史的建造物が多く、「門司港レトロ」と称してトータルで売りだしているのを知ってやっと重い腰をあげたのだった。
 駅前は噴水のはずだが、今日はやっていないようだ。



 この駅舎はいまから約百年前の大正3年(1914年)に建築され、国の重要文化財に指定されている。
 木造で、ネオ・ルネッサンス様式の左右対称である。
 対岸にある本州下関駅との間を関門連絡船が就航していて中継駅として、関門トンネルが開通するまでは、多くの旅客で賑わった駅だ。



 構内には、その当時から使用されていた待合室などが残されている。



 入場券を買おうと、この駅舎には不似合いな自動販売機で探すがみつからない。駅員に訊いてみたら、みどりの窓口で売っているとのことで、そちらで並んで入手した。
 手にした入場券が自動改札用の大判の切符でちょっとびっくりする。これはやっぱり懐かしい小さな切符がいいと思う。



 駅舎と不釣り合いな自動改札を通り、ホームにはいった。





 やはり、あちこちに歴史を感じる。



 入線している電車が新しいのはこれはしょうがない。



 自動改札を出ようとして切符を入れたら、チャイムがなって出られなくなってしまった。なにがなんだかわからくて慌ててしまう。
 駅員がすっ飛んできて、自動改札機の横をあけて切符をとりだすとあきれたように言った。

「お客さん、これ、駐車場の券ですよ!」
 静かな歴史ある構内を無粋なチャイムで騒がせてしまい、誠に恐縮至極。


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