温泉クンの旅日記

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天童温泉、ほほえみの宿(1)

2016-11-06 | 温泉エッセイ
  <天童温泉、ほほえみの宿(1)>

 天童、といえば温泉と将棋駒をまずは思い浮かべるのではないだろうか。



 天童駅東口から真っ直ぐに延びる道を約九百メートル、徒歩で十五分ほど歩いた広重美術館あたりからが温泉街で、立派なホテルが林立している。



 将棋にゆかりがあるところから、歴史のある名人戦、最高峰の竜王戦などのタイトル戦の大局場として天童温泉が必ずといっていいほど選ばれる。



 温泉街・・・というと、たいてい浅い川が流れ、あちこちから湯煙が立ちのぼり、櫛比する飲食店のところどころにスマートボール屋とか射的屋、それに温泉まんじゅう屋があったりするイメージがわたしにはある。
 天童温泉はそのイメージを裏切って、フツーの街の雰囲気が強い。山口の湯田温泉も同じく街中に忽然といった感じなのだが、湯田のほうがまだ風情がある。
 だから、日帰りで二度、宿泊も二度しているのにどうも書く意欲が湧かなかったのだ。

 そういえば美術館の眼の前の蕎麦屋「水車」でずいぶん昔に初めて蕎麦を食べた。まだ山形慣れしていなかったので大盛りを頼み半分くらい残して恥をかいた記憶がある。今夜は水車に「鳥中華」を食べにいく心づもりでいる。



 チェックイン時間にはまだ早いので広重美術館をひとまわり見学して、一階にある「ひだまりハウス」というショップで無調整の豆乳をゲットした。旅の最中、いつものように朝に飲むつもりだ。



 本日の宿は竜王戦で使われる「滝の湯」である。





 チェックインすると、早めなのでロビーで暫くの待機だ。



 ウェルカムドリンクは女性が喜ぶ、健康と美容によろしいルイボスティーである。ルイボスは南アフリカ共和国の西ケープ州ケープタウンの北に広がるセダルバーグ山脈一帯のみ自生する。



 なるほど、そうか。ほほえみの宿とは迎える側の話ばかりではないようである。ここでまず女性客がほほえむわけだな。
 ロビーの一角にちゃんと喫煙スペースが設えてあるので、そこで時間を潰す。



 部屋に案内されて、こんどはわたしがほほえむ番になった。
 フロントで「グレードアップしておきました」といわれ、「ふーんああ、そう」みたいな曖昧な反応しかしなかったのだが、ツインのシングルユースに格上げしてくれたようだ。聞き間違えかと思っていたのだった。しまった。もう少し感謝の態度を表せば良かったと思ったが、ちょいと遅い。



  ― 続く ―


   →「天童、東根で立ち寄り湯」の記事はこちら
   →「あらきの蕎麦」の記事はこちら
   →「湯田温泉」の記事はこちら
   →「ぐでぐで」の記事はこちら



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