<読んだ本 2016年10月>
日本橋で「ジェイソンボーン」を観た。シリーズ最新作である。これが想像どおり、いや想像以上に面白かった。
帰りに三越の向かいにある島根県の物産館に寄ってみたら、なんと松江で食べた「しじみラーメン(味噌味)」を発見して狂喜してしまった。さっそく購入したが、これでいつでもここに来れば手に入るので秘かにニンマリする。県外では手に入らないはずの「どじょう掬い饅頭」もあったのにはビックリした。
三年前(2013年)の九月を境にスマホの保有台数がガラケーを逆転し、今やスマホの普及率が七割に近いという。
そんな世の流行に背を向けて、わたしは頑なにいまでもガラケー保有者である。
たまにはランチに焼肉でも喰うかと、山形駅のそばにある焼肉屋に入ったときのことだ。
「写真ではなく、文字の部分を押して注文をお願いします」
席に座ると、女性店員は卓の上に電子機器を置いていった。
(ゲッ、口頭での注文でなく、自分でやるのかよ)
居酒屋やカラオケにあるタッチパネル方式ではなくスマホ方式だった。参った。スマホなど触ったこともないのである。
画面を展開させるには、指でページをシュッシュッと捲るみたいにやるのだろうが思うようにいかない。やっと注文する品のページにいきついたのだが、料理の写真を押しても反応しない。指がおかしいのか、機械の不具合なのか。いらつく。
「すみませーん」
来た店員に「この料理を頼みたい」というと、文字のあたりを押してくれという。そういえばさっき言われたような気がする。
「これで『注文』を押せばいいのですね」
「注文を押したあと、『送信』を押してください」
この店、面倒くせぇー。口で注文なら一瞬なのに。
ただ、味はまあ値段なみの小満足だった。
さて、10月に読んだ本ですが今月はまあまあの8冊、累計で74冊でした。
1. ◎長流の畔 流転の海 第八部 宮本輝 新潮社
2.○遠霞ノ峠 居眠り磐音 江戸双紙九 佐伯泰英 双葉文庫
3. ○朝虹ノ島 居眠り磐音 江戸双紙十 佐伯泰英 双葉文庫
4. ○破線のマリス 野沢尚 講談社文庫
5. ○無月ノ橋 居眠り磐音 江戸双紙十一 佐伯泰英 双葉文庫
6. ○探梅ノ家 居眠り磐音 江戸双紙十二 佐伯泰英 双葉文庫
7. ○屋上のウインドノーツ 額賀澪 文芸春秋
8. ○残花ノ庭 居眠り磐音 江戸双紙十三 佐伯泰英 双葉文庫
今月読んだ本で心に残った文章セリフは少なかった。
前作流転の海第七部「満月の道」と違い、八部「長流の畔」はとにかくハラハラする展開で一気に読んでしまった。恐ろしく人気の高い小説なので、筋には絶対触れないでおく。
主人公松坂熊吾の女房、伸仁の母である房江はある日、決意する。
『だが私を根本的に変えるのは、もうなにがあろうが心配しないということだと、房江は思った。
先のことを心配したからといって、その心配が杞憂に終わったりはしない。心配すればするほど、
その心配は心配したとおりになっていく。私はそれをもういやというほど体験してきた。
だから心配することをやめる。
テレビの番組で、ナポレオンは、吾輩の辞書には不可能という言葉はない、と言ったと聞いた。
この松坂房江の辞書からは心配という言葉を消す。』
たしかに実生活において心配の種はおよそ尽きない。真に能天気なわたしでさえもそう思うのである。
→「松江「月ヶ瀬」の抹茶セット、アーンドしじみラーメン(2)」の記事はこちら
→「読んだ本 2016年9月」の記事はこちら
日本橋で「ジェイソンボーン」を観た。シリーズ最新作である。これが想像どおり、いや想像以上に面白かった。
帰りに三越の向かいにある島根県の物産館に寄ってみたら、なんと松江で食べた「しじみラーメン(味噌味)」を発見して狂喜してしまった。さっそく購入したが、これでいつでもここに来れば手に入るので秘かにニンマリする。県外では手に入らないはずの「どじょう掬い饅頭」もあったのにはビックリした。
三年前(2013年)の九月を境にスマホの保有台数がガラケーを逆転し、今やスマホの普及率が七割に近いという。
そんな世の流行に背を向けて、わたしは頑なにいまでもガラケー保有者である。
たまにはランチに焼肉でも喰うかと、山形駅のそばにある焼肉屋に入ったときのことだ。
「写真ではなく、文字の部分を押して注文をお願いします」
席に座ると、女性店員は卓の上に電子機器を置いていった。
(ゲッ、口頭での注文でなく、自分でやるのかよ)
居酒屋やカラオケにあるタッチパネル方式ではなくスマホ方式だった。参った。スマホなど触ったこともないのである。
画面を展開させるには、指でページをシュッシュッと捲るみたいにやるのだろうが思うようにいかない。やっと注文する品のページにいきついたのだが、料理の写真を押しても反応しない。指がおかしいのか、機械の不具合なのか。いらつく。
「すみませーん」
来た店員に「この料理を頼みたい」というと、文字のあたりを押してくれという。そういえばさっき言われたような気がする。
「これで『注文』を押せばいいのですね」
「注文を押したあと、『送信』を押してください」
この店、面倒くせぇー。口で注文なら一瞬なのに。
ただ、味はまあ値段なみの小満足だった。
さて、10月に読んだ本ですが今月はまあまあの8冊、累計で74冊でした。
1. ◎長流の畔 流転の海 第八部 宮本輝 新潮社
2.○遠霞ノ峠 居眠り磐音 江戸双紙九 佐伯泰英 双葉文庫
3. ○朝虹ノ島 居眠り磐音 江戸双紙十 佐伯泰英 双葉文庫
4. ○破線のマリス 野沢尚 講談社文庫
5. ○無月ノ橋 居眠り磐音 江戸双紙十一 佐伯泰英 双葉文庫
6. ○探梅ノ家 居眠り磐音 江戸双紙十二 佐伯泰英 双葉文庫
7. ○屋上のウインドノーツ 額賀澪 文芸春秋
8. ○残花ノ庭 居眠り磐音 江戸双紙十三 佐伯泰英 双葉文庫
今月読んだ本で心に残った文章セリフは少なかった。
前作流転の海第七部「満月の道」と違い、八部「長流の畔」はとにかくハラハラする展開で一気に読んでしまった。恐ろしく人気の高い小説なので、筋には絶対触れないでおく。
主人公松坂熊吾の女房、伸仁の母である房江はある日、決意する。
『だが私を根本的に変えるのは、もうなにがあろうが心配しないということだと、房江は思った。
先のことを心配したからといって、その心配が杞憂に終わったりはしない。心配すればするほど、
その心配は心配したとおりになっていく。私はそれをもういやというほど体験してきた。
だから心配することをやめる。
テレビの番組で、ナポレオンは、吾輩の辞書には不可能という言葉はない、と言ったと聞いた。
この松坂房江の辞書からは心配という言葉を消す。』
たしかに実生活において心配の種はおよそ尽きない。真に能天気なわたしでさえもそう思うのである。
→「松江「月ヶ瀬」の抹茶セット、アーンドしじみラーメン(2)」の記事はこちら
→「読んだ本 2016年9月」の記事はこちら
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