温泉クンの旅日記

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勝浦の朝市(2) 千葉・勝浦

2008-02-17 | 旅エッセイ
  <勝浦の朝市>

 (2)

 冷え切ったせいか、珍しく甘酒を買ってしまう。ふだん甘酒などまず飲まない
が、寒さに負けたのだ。



 うーむ。かなり甘いが、身体がすこし温まる。紙コップから伝わる熱さも嬉し
い。

「あのさあ、二月の下旬にくれば『ひな祭り』だから朝市はもっと賑やかになる
よォ」
 甘酒を売っているところにいた、お爺さんが教えてくれた。





 朝市はL字形になっており、右に曲がり細くなった路地をすこし進むと朝市の石
碑があった。



 商店街のある広い道に出たところで朝市は終わっていた。
 時間が早いので開いている店はまだ少ない。
 朝市から流れてくる客を引き入れている魚屋の横に、無造作に無数のおひなさま
が飾られていた。





 場違いに華やかである。ひな祭りにはもっと華やかになるのだろう。
 おひなさまのなかに、お盆に靴をのせて差し出している変なのがあり、接写した
がピンボケになってしまった。(スミマセン!)



 おひなさまを鑑賞しながら、冷え始めた甘酒をちびちび飲みながら一服して、考
える。
 ・・・とくに買いたい品物はない。望んでいた温かい汁物系の朝飯もない。
さて、どうするか。きんつば・・・は買って食べよう。そうだ、たこ焼き屋がたし
かあった。なんというか選択肢はあまりないのだ。
(よし、決まった!)

 きんつばの屋台にまっしぐらに向かう。1個40円とはなんとも安くてありがた
い。



 ハフハフいいながら食べる。甘いが熱くてまたまた生き返る。

 ところで和菓子の「きんつば」とは日本刀の鍔の形からきている。しかし、これ
はどう考えても「今川焼」ではないのか。なぜ、きんつばというのだろう。なんと
も不思議である。あとで調べてみたら、新潟と福島の一部では今川焼や大判焼の
ことを「きんつば」と呼ぶことがわかり得心がいった。きっとあの夫婦のどちら
か、あるいは片方の郷里が福島か新潟なのであろう。

 続いてたこ焼き屋に向かう。



 一人前を買うと、店先の椅子に座ってさっそくいただく。

(こんな寒い日、トン汁鍋かなんか売れば客は喜ぶし大儲けができるのにな
あ・・・)

 店を出しているひとたちは誰も思わないのだろうか。
 不思議な、勝浦の寒い寒い朝市であった。
 それにしても、勝浦の朝市ってこんなに寂しかったっけ。ぜひ2月下旬からの
「ひな祭り」の時期にいくことをお勧めする。また午前11時までだから9時から
10時ごろに到着するのがベストである。

   → 勝浦の朝市(1)の記事はこちら


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きんつば (やま)
2014-06-28 14:33:16
千葉では勝浦以外でも今川焼をきんつばと呼ぶ所があります。特に太平洋沿いに多いです(^^)
返信する
きんつば (温泉クン)
2014-06-29 14:05:26
やまサン、コメントありがとうございます。

勝浦以外でも、今川焼をきんつばと呼ぶのですね。
ご教示いただき、勉強になりました。

今後ともご愛顧いただきますようお願いいたします。
返信する

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