温泉クンの旅日記

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小江戸(1) 埼玉・川越

2007-12-30 | ぶらり・フォト・エッセイ
<小江戸 川越>

 (1)

 テレビの旅番組かなんかで川越の古い蔵造の町並みを何度かみて、いつか行って
みようと思っていた。
 戸塚の駅から湘南新宿ラインで池袋まで行き、東武線に乗り換えて川越に向か
う。乗った電車が運悪く途中の志木止まりの普通だったため、川越に着くのに二時
間ほどかかってしまった。

 駅ビルを循環バス乗り場のほうの階段を降りると、一階左側に「ポンパドゥー
ル」を発見して、吸い込まれるようにはいって好物のチーズバタールを買ってしま
う。

 循環バス乗り場にいた運転手が懇切丁寧に説明され、一日乗車券を五百円で購入
してバスに乗り込む。発車時間を待つ間に、チーズバタールを紙袋のなかからちぎ
りとって食べる。
 安上がりな至福の瞬間だ。
 たちまち、あたりに香ばしいパンの香りが漂う。幸い、客はまだいない。



 発車して、あっというまに「喜多院」という寺院の前で降ろされてしまった。
五分くらいだろう。二つ目か三つ目である。

 喜多院は、徳川家康の信任を得ていた天海僧正が住職だったり、五百羅漢やダル
マ市で知られている。
 紅葉もとっくに終わっているので、寺社の観光もあまり気が進まない。

 バスの時刻表を見るとけっこうスカスカのさっぱりしたもので、相当待ちそうで
ある。川越の循環バスは、循環せずになんというかコマ切れで役に立たない。
 簡略化した地図をぐっと睨みつけ、頭に叩き込むと歩くことに決める。



 時の鐘である。
 寛永年間に川越城主酒井忠勝が、城下多賀町 (いまの幸町)に建てたものが
最初といわれ 、現在の鐘楼は、1893年(明治26年)に起きた川越大火の翌年に
再建されたものだそうである。



 三層構造の塔で高さ約16メートルあり、寛永の創建からおよそ350年間、 暮らし
に欠かせない「時」を告げてきた川越のシンボルである。 現在は1日に4回
(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、蔵造りの町並みに 鐘の音を響かせて
いるそうだ。

 その「時の鐘」の下に相当な歴史のありそうなだんご屋があった。



 炭火に渋団扇がなんとも味がある。
 香ばしい醤油の匂いでたまらずくらくらする。



 それにえらい良心的な値段である。なんとなく高山のだんご屋のだんごに似て
いるので二本焼いてもらった。



「うーむぅ・・・」



 このさい正直に甲乙付けちゃうが、高山の勝ちだ。ちょっとがっかり。勝負に
ならない。このあと、あちこちにある他のだんご屋でも試したが、どれも同じ結果
であった。


  -(2)へ続く-
  → 飛騨高山のみたらし団子の記事はこちら

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