温泉クンの旅日記

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伊東温泉、会心の一日(1)

2017-01-08 | 旅エッセイ
  <伊東温泉、会心の一日(1)>

 伊東駅を出て、湯の花通り入口にあるパン屋の江戸屋の前にあるラーメン屋が長年ずっと気になっていた。



「くっちゃい亭」という人を喰ったような店名のラーメン屋なのだが、なにかしらためらいを生じさせるものを感じて入ったことは一度もない。
 興味はある。



 今日も店先で熟年夫婦がためらっているのを見てなんとなく近づいたら、ついに意を決したように夫婦が入った。
 その瞬間、店内にちらりと見えた小上がりの座敷と卓の上にある灰皿で、入ってみようとわたしも意を決したのだ。
 小上がりの奥の卓に座る。



 親娘で切り盛りしているようだ。厨房で中華鍋を振っているのが親父さんで、餃子とホールを担当しているのが娘さんなのだろう。
 ランチメニューは三種類あって、タンメン餃子セット(杏仁豆腐つき)、焼肉餃子セット(ご飯、スープ、杏仁豆腐つき)、ラーメン半チャーハンセット(杏仁豆腐つき)。セットの餃子はいずれも三個。ランチセットの提供は午後三時までだ。
 他にメニューをみると、単品でも餃子三個というのがある。昼時のみのメニューらしいが、味試しに最適な個数じゃないか。不味い餃子はできれば喰いたくない。ウーロン杯と餃子三個を注文する。



 さきほどの夫婦は入口に一番近いカウンターに座っている。わたしが焼酎を頼んだのを聞いて、主人が奥方に囁き、ややあってレモン杯を注文した。

 置かれた餃子からいい匂いが立ちのぼる。
 焼き加減が抜群にいい。外はカリっとした歯触りで、ひと口食べて、こりゃあ旨いぞと得心する。



 パクパク食べ切り、さてどうしようか。
 悩みに悩んで餃子三個とウーロン杯を追加した。店側には悪いが、熱々の餃子好きには三個注文は嬉しい。
 娘さんの餃子の焼き加減は絶妙である。



 混みあってくるが、客もわたしが煙草を吸いながら呑んでいるのをみて安心して生ビールとか酒をまず注文している。
 さすがに満席になりそうなので、締めのラーメンを頼む。この店、居心地もいいのでまた来ることになりそうだ。



 宿に向かってゆっくり歩いているうちに、三木製菓の店を路地に発見して思いがけず「猫の舌」をゲットできた。行きに熱海でわざわざ降りて買おうとしたら店が休みだったのだ。
 なんか、今日はついてるかも。


  ― 続く ―




   →「伊東温泉、シメの納豆チャーハン」の記事はこちら


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