温泉クンの旅日記

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愛猫近影

2013-01-16 | うちのネコは世界一
  <愛猫近影>

 ふつうは「著者近影」など人間に用いる「近影」だが、ひさしぶりだし、あえて猫である「海」にも使わせていただく。

 この冬は半端でない寒さである。降雪地では雪の量がもう平年の倍も降っているという。
 元気で寒さに強い犬でさえ靴下を履いて散歩しているとか。



 だが海の黄色い靴下は寒さを凌ぐわけではない。
 両の手(前足)が巻き爪になってしまったのだ。おまけに包帯を齧らないように大嫌いなエリザベスカラーも装着されてしまった。

 病院から帰って、しばらくはその靴下をがっちり巻かれたお陰で、肉球が接地できない。そのため歩こうとすると、バランスを崩して横倒しに倒れてしまうのだった。

 その転びかたが、よしもと芸人の技のようでわたしは腹を抱え涙が出るほど笑ってしまう。
 当の本人(本猫?)はどえらく気位の高いものだから、その格好悪さによほどショックを受けたらしく落ち込んでしまった。



 明日の夜にはその包帯がとれるからね、一日だけだから、となだめるように言っても聞く耳を持たない。

「おまえのためにせっかく買ってあげた、クリスマスケーキを食べずにあろうことか跨いだから罰が当たったんじゃないの」



 軽くちょっと厭味を言ってみたが、これも聞いちゃいないな。猫用のケーキで二個入り千五百円也。手つかずのまま、近所の好き嫌いまったくなし健啖家のワンちゃんに差し上げた。



 猫の世界では、戦いの第一段階は<睨みあい>で、先に視線を逸らしたほうが負けだそうだ。
 この猫、海は、まずたいていの猫には負けない強烈な眼光を持っている。
 その眼光が弱々しくなってひたすら遠くをみつめ、深いため息を吐くばかり。





 次の日、包帯がとれ、数日後エリザベスカラーもとれると、精神的落ち込みから立ち直ってようやく元気を取り戻してきた。



 人もそうだが、猫も歳をとるときっと冬が苦手になるのだろう。
 昨年もちょうどこの頃、海の具合が悪くなり成田山新勝寺に快癒祈願にいって、霊験あらたかなり、その後それまでが嘘のようにみるみる回復した。今年も、また足を運んでお礼参りと息災祈願をしにいかねばなるまい。


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