温泉クンの旅日記

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呼子(2) 佐賀・唐津

2011-04-24 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <呼子(2)>

 旅先で、時間があれば土地の市場にいく。東京や横浜ではお目にかかれない食材をみつけたりしてこれはけっこう楽しいものである。

 朝市もいい。
 朝市とは、決まった日の早朝に決まった場所に集って、持ち寄った野菜や魚介類、名産品などを売買する市である。
 港町や温泉地や観光地、いろいろなところで規模の大小があるが朝市は開かれる。



 さて、呼子の朝市だがあまりにも人出が少なすぎた。



 あまりにも閑散としている。



 時間的には九時であるから朝市のゴールデンタイムといえるのに。



 服装から判断するに地元客が、それもまばらにいる程度である。観光客らしき人達がまるでいないのは、昨日の台風のせいだろうか。



 商店街の両側からの呼び込みを避けて、ど真ん中を歩く。なにしろわたしの目当てはイカシューマイを二、三個だけなのだ。九州旅もこれからが長いので土産を買うには早すぎる。




 ところで「三大朝市」といえば能登輪島、房総勝浦、飛騨高山である。わたしの個人的な好みから並べると高山、輪島、勝浦の順になる。
 ところが、いつからか佐賀県は唐津、「呼子」が三大朝市にこっそりと乱入してきたのである。
 これはどういうわけだろう。
 歴史的にいって輪島は平安時代、勝浦は安土桃山時代、高山は江戸時代からと由緒正しい朝市だ。



 呼子は大正からというのだから歴史ははるかに浅い。規模とか集客数なのだろうか。佐賀県のお役人や関係者たちも、県に観光の目玉が少ないから暗黙の了解で知らん顔しているのだろうか。
 なぜに三大朝市を標榜するのか、なんとも不思議である。その疑問をはらすために、呼子にきてしまったのである。

 三大朝市に呼子がはいると押し出されるのは現実的にはアソコ(書けないな)あたりであろうか。輪島・勝浦・高山は、それぞれが「オレんとこだけは安泰」間違いなしと思っているせいか抗議の声もないようだ。なにしろ遠いしね。

 

 朝市というものは適度に人ごみでなければいけない。「活気」というものが出ないし、気分が盛り上がらないのだ。人出があるから売り手も張り切り、客も気軽に試食をしたり、ついつい財布の紐も緩むのである。



 大好物の魚介類には事欠かない土地柄のせいか、ひとなつっこい猫たちが多かった。それも子猫もいるところをみると、猫には住みやすいのだろう。

 ・・・・・・人出がなさ過ぎてなんとなくテンションが盛り下がってしまった。三大朝市 としては歴史も浅ければ規模、集客数もどうなのだろう。

 まあたぶん、ひと気がないのは昨日の大型台風の影響に違いない。ん、そうしておこう。
 そうそう、イカシューマイには残念ながらありつけなかった。



  →「呼子(1)」の記事はこちら
  →「輪島の朝市(1)」の記事はこちら
  →「飛騨高山みたらしだんご」の記事はこちら
  →「高山らーめん」の記事はこちら
  →「勝浦の朝市(1)」の記事はこちら

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