<読んだ本 2020年10月>
杉並で所用をすませるとちょうど昼ごろだったので、思いついて西武線で所沢に向かった。思ったより近くて30分とかからず所沢駅に到着する。
いまや所沢は不便ではない。横浜から所沢まで乗り換えなしの電車1本、「元町中華街」行きに乗れば1時間22分で帰れる。
所沢駅で降りるのは六年ぶりである。駅の改良工事も完了、大型商業施設「グランエミオ」もこの9月初めに全面開業したようだ。
少しだけ“土地鑑”のある所沢西口駅前だが、タワーマンションも建築中で、あいかわらず活気がある街だ。
六年前の2014年にプロぺ通りにある老舗酒場「百味」を訪れ、したたかに痛飲したことがあった。午前11時から営業していて、たしか定食などもやっているはずである。鯖の塩焼きか刺身定食を肴に一杯付けちゃおうとの算段である。
プロペ通りを往復して注意深く探すがみつからない。(今年5月、コロナで閉店してしまったことをあとで知った)
プロペ通りをあきらめて移動する。喉がカラカラになってきたので、冷たいものでも飲もうと喫茶店に飛び込んだ。
椅子に座り、メニューをみてから禁煙だったことに気づくがもう遅い。「ここって煙草吸えますか」っていつも訊くのに、忘れた。アイスコーヒーと、軽く食べたいのでトーストを注文する。
ハムトーストとかチーズトーストとかパンに何か載っけたり挟んだりするのも好きだが、シンプルなトーストそのものもわたしは大好きなのだ。早く飲み食いして、店を出て煙草吸いたいっていうのもあるけどね。
アイスコーヒーは、出来合いでない、頼まれてからつくる本格的なやつ。新鮮で深すぎないなんともほどよい苦味があった。しかも、たっぷりの量がなんとも嬉しい。
トーストがまた凄くて舌を巻いてしまう。
(これは、ウマい!)
たまらなく香ばしい匂い、カリッとし表面で中がもっちりした噛みごたえ、バターがしっとりといい感じの絶妙の沁み具合。
いままでの人生で食べたトーストのなかの、いきなりベスト3位内に飛び込むどエライやつだった。パンよし焼き最高バターよしと、なかなかこういうシロモノは一流といわれるホテルでも出んぞ、っていうくらい恐ろしく旨い。大げさと思うなかれ。
ということはメニューにある、同じパンを使った昔流行ったホットサンドもさぞかし・・・と推察して舌舐めずりしてしまう。でもそういいながら、再訪してもオレはきっと一度気に入ってしまったトーストを頼むのだろうなあ。
満足して店を出て、見つけた灰皿のそばで煙草を吸うと、立ち食いそばを平らげて帰路についた。
さて10月に読んだ本ですが、今月もまた引き続きの7冊、年間累計で60冊でした。
1. ○トラップ 相場英雄 双葉文庫
2. △KID キッド 相場英雄 幻冬舎
3. ○奥会津三泣き因習の殺意 相場英雄 小学館文庫
4. ○佐渡・酒田殺人航路 相場英雄 小学館文庫
5. ○国道食堂 1st Season 小路幸也 集英社文庫
6. ◎カッティング・エッジ ジェフリー・ディーヴァ― 文芸春秋
7. ○東京バンドワゴン 小路幸也 集英社文庫
リンカーン・ライムシリーズの「カッティング・エッジ」、とにかく面白いの一語である。
でも、いつもよりはちょいと落ちる。なぜなら、先に犯人がわかってしまったからだった。
ジェフリー・ディーヴァ―だが、懸賞金ハンターのコルター・ショーを主人公とする新シリーズが始まるらしい。楽しみである
国道沿いにある「国道食堂」と呼ばれている大衆食堂。店主が元プロレスラーだからか、店の中にはプロレスで使うリングがある。提供する料理はどれも旨くて、安く泊まることもでき、温泉もある。
『偶然ってのは、あれなんだよな。生きている中でものすごい数のものがあるのさ。何にも気づかない偶然って
いうのもあるし、気づいてもどうでもいい偶然もある。その人の身の回りで起こる出来事なんてのはほとんどが
偶然の積み重ねだ。
その中で、そいつの人生を決めるような偶然ってのも、確かにある。それに気づいて生かせるかどうかも
そいつ次第なんだけどな。』
国道食堂より
わたしも人生において“縁”という不思議なものをとても大事にしている。運命とおなじようなものだと思っている。
縁は人とだけでなく、仕事・職業だとか犬・猫だとか車・品物・住居だとか旅先の地だとか行きつけの理髪店・飲食店だとか、その範囲はきわめて広い。
縁があって、いつしか縁が薄くなり、そして縁が遠くなり、やがて縁が切れる。(そうして稀に、復縁する)
→「所沢で痛飲」の記事はこちら
→「読んだ本 2020年9月」の記事はこちら
杉並で所用をすませるとちょうど昼ごろだったので、思いついて西武線で所沢に向かった。思ったより近くて30分とかからず所沢駅に到着する。
いまや所沢は不便ではない。横浜から所沢まで乗り換えなしの電車1本、「元町中華街」行きに乗れば1時間22分で帰れる。
所沢駅で降りるのは六年ぶりである。駅の改良工事も完了、大型商業施設「グランエミオ」もこの9月初めに全面開業したようだ。
少しだけ“土地鑑”のある所沢西口駅前だが、タワーマンションも建築中で、あいかわらず活気がある街だ。
六年前の2014年にプロぺ通りにある老舗酒場「百味」を訪れ、したたかに痛飲したことがあった。午前11時から営業していて、たしか定食などもやっているはずである。鯖の塩焼きか刺身定食を肴に一杯付けちゃおうとの算段である。
プロペ通りを往復して注意深く探すがみつからない。(今年5月、コロナで閉店してしまったことをあとで知った)
プロペ通りをあきらめて移動する。喉がカラカラになってきたので、冷たいものでも飲もうと喫茶店に飛び込んだ。
椅子に座り、メニューをみてから禁煙だったことに気づくがもう遅い。「ここって煙草吸えますか」っていつも訊くのに、忘れた。アイスコーヒーと、軽く食べたいのでトーストを注文する。
ハムトーストとかチーズトーストとかパンに何か載っけたり挟んだりするのも好きだが、シンプルなトーストそのものもわたしは大好きなのだ。早く飲み食いして、店を出て煙草吸いたいっていうのもあるけどね。
アイスコーヒーは、出来合いでない、頼まれてからつくる本格的なやつ。新鮮で深すぎないなんともほどよい苦味があった。しかも、たっぷりの量がなんとも嬉しい。
トーストがまた凄くて舌を巻いてしまう。
(これは、ウマい!)
たまらなく香ばしい匂い、カリッとし表面で中がもっちりした噛みごたえ、バターがしっとりといい感じの絶妙の沁み具合。
いままでの人生で食べたトーストのなかの、いきなりベスト3位内に飛び込むどエライやつだった。パンよし焼き最高バターよしと、なかなかこういうシロモノは一流といわれるホテルでも出んぞ、っていうくらい恐ろしく旨い。大げさと思うなかれ。
ということはメニューにある、同じパンを使った昔流行ったホットサンドもさぞかし・・・と推察して舌舐めずりしてしまう。でもそういいながら、再訪してもオレはきっと一度気に入ってしまったトーストを頼むのだろうなあ。
満足して店を出て、見つけた灰皿のそばで煙草を吸うと、立ち食いそばを平らげて帰路についた。
さて10月に読んだ本ですが、今月もまた引き続きの7冊、年間累計で60冊でした。
1. ○トラップ 相場英雄 双葉文庫
2. △KID キッド 相場英雄 幻冬舎
3. ○奥会津三泣き因習の殺意 相場英雄 小学館文庫
4. ○佐渡・酒田殺人航路 相場英雄 小学館文庫
5. ○国道食堂 1st Season 小路幸也 集英社文庫
6. ◎カッティング・エッジ ジェフリー・ディーヴァ― 文芸春秋
7. ○東京バンドワゴン 小路幸也 集英社文庫
リンカーン・ライムシリーズの「カッティング・エッジ」、とにかく面白いの一語である。
でも、いつもよりはちょいと落ちる。なぜなら、先に犯人がわかってしまったからだった。
ジェフリー・ディーヴァ―だが、懸賞金ハンターのコルター・ショーを主人公とする新シリーズが始まるらしい。楽しみである
国道沿いにある「国道食堂」と呼ばれている大衆食堂。店主が元プロレスラーだからか、店の中にはプロレスで使うリングがある。提供する料理はどれも旨くて、安く泊まることもでき、温泉もある。
『偶然ってのは、あれなんだよな。生きている中でものすごい数のものがあるのさ。何にも気づかない偶然って
いうのもあるし、気づいてもどうでもいい偶然もある。その人の身の回りで起こる出来事なんてのはほとんどが
偶然の積み重ねだ。
その中で、そいつの人生を決めるような偶然ってのも、確かにある。それに気づいて生かせるかどうかも
そいつ次第なんだけどな。』
国道食堂より
わたしも人生において“縁”という不思議なものをとても大事にしている。運命とおなじようなものだと思っている。
縁は人とだけでなく、仕事・職業だとか犬・猫だとか車・品物・住居だとか旅先の地だとか行きつけの理髪店・飲食店だとか、その範囲はきわめて広い。
縁があって、いつしか縁が薄くなり、そして縁が遠くなり、やがて縁が切れる。(そうして稀に、復縁する)
→「所沢で痛飲」の記事はこちら
→「読んだ本 2020年9月」の記事はこちら
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