谷根千を歩く

　　＜谷根千を歩く＞

　こどもの日、根津へつつじを見に行こうと思い立つ。

　日暮里駅から歩き始める。
　谷中、根津、千駄木の界隈を、略して「谷根千（やねせん）」と呼ぶ。



　ゆるやかな坂を登ると、夕焼けだんだんの下に谷中銀座の商店街がある。
　メンチコロッケを買おうかと思ったが、肉のすずきの前には大行列であきらめ
た。

　短い商店街を抜けて、千駄木をぶらぶら歩く。
　谷根千はとにかく路地が多い。
　路地には緑があふれている。



　いつもだと自由に散歩している猫は、暑すぎてどこか涼しいところで昼寝でも
しているのだろう。
　ついぞみかけなかった。

　つつじ祭の終わりというのに、根津神社は大混雑であった。



　花は遅すぎたかと心配したが、どうやらぎりぎり間に合ったようだ。



　そのまま上野方面は歩くと、路地に大きな堤燈を掲げたラーメン屋をみつけた。



　様子のいい店なのではいってみた。ラーメン（600円）を注文する。
　愛想のいい小体な店で、味も悪くないのだがなんとも量が少ない。
　半ラーメンほどだから、半チャーハンでも付けてほしい。
　小食なわたしでも、どこかでラーメンを食いなおしたいほどだ。



　不忍池もたいへんな人出であった。