温泉クンの旅日記

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野沢温泉(2)

2013-06-23 | 温泉エッセイ
  <野沢温泉(2)>

 宿は、大湯のすぐ前にある、最近大人気売り出し中の「寿命延(じょんのび)」をとった。



 じょんのびとは「ゆっくり」とか「リラックス」の意味で、わたしはてっきり新潟の方言とばかり思っていたのだが、新潟と県境の長野の方言でもあるそうだ。
 寿命が延びるほどの癒しを泊り客に与えてくれる宿を目指しているのだろう。
 
 宿には貸切風呂が二つあって、開いてれば誰でも自由に使える。立寄りでも入れる温泉なので、なかなかタイミングが難しい。

 ひとつが、星空を見ながら入れるという半露天風呂だ。



 この宿では「おさんぽツアー」を開催していて、三十分ほど野沢温泉の名所を案内してくれるのだが、その前にここに入った。

 昼間なので桜が見えた。





 成分の濃く熱い温泉は湯の花がたっぷり浮いていて嬉しい。
 かなり狭い風呂だがひとりなら充分堪能できる。
 
 ツアーから帰って入ることができたもうひとつの貸切が、雰囲気のある洞窟風呂である。



 こちらの貸切も狭く、家族は無理でいいとこ二人が限界だろう。

 男性の内湯はまずまずの広さで、さきほど行った麻釜からの湯を掛け流している。



 かなり熱いが、そこがいかにも野沢らしい湯である。

 女性の内湯のほうは、湯船の底から自噴する源泉だそうだが、残念ながら入れ替えがないので試せなかった。

 野沢の温泉街には食べられるような店がいっぱいありそうな印象があったので、安くあげようと朝食付きの宿泊にしたのだが、これが失敗したようだ。
 夕食の時間帯に、なかなか良さそうな店がみつからないのだ。
 げんなりするほど歩きまわて、ようやく入ったイタリアンの店が、がら空きな店なのに禁煙だという。くそっ、憤慨する。水割り一杯だけ呑み、ピザは半分ほど残して、あっという間に席を立った。



 しようがない。宿に戻ると一階の雰囲気のあるバー「火祭り」で呑み直す。



 野沢温泉を歩くとどこにでも見つけられる道祖神も、ここにもやっぱり飾られている。



 ここは二軒目にしようと思っていたのだが、最初からここにすればよかった。
 カウンター越しに話が弾んで機嫌がいつしか戻ると、危険な冷酒に切り替えてしまった。しこたま呑んでから、また外のラーメン屋に出掛けたようだが、記憶は朧である。

 次回に野沢温泉に来るときには、絶対に二食付きで泊ることにしよう。



   →「野沢温泉(1)」の記事はこちら
   →「飯山北竜温泉」の記事はこちら
   →「つくしんぼとほんのび饅頭」の記事はこちら

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