<ハウステンボス温泉(3)>
目を覚ますと、すこしだけ開けておいたカーテンの隙間から朝が微かに部屋のなかに訪れていた。
勢いをつけて起きると、カーテンを思い切り引いた。
おぉ、今日もいい天気である。
旅先では天気がいいほうがまったくもって気分はいい。
それにしても、昨日は夜景を見ながらの酒盛り・・・なんともリッチな一晩だった。(プアーな夕食だったけど)
まずは朝風呂にいって、軽い二日酔いを洗い流して気分さっぱりするとしよう。
簡単な着替えをすませ、洗面所から剃刀をとると温泉に足早に向かう。
部屋に戻ると、湯呑み茶碗に緑茶のティーバッグをいれて熱い湯を注ぐ。これで梅干があれば最高なのだが。
昨日、ろくなものを少量しか食べていないので腹が減った。
七時になった。そろそろ待ちに待った朝食の時間である。
きっちりと身なりを整えてエレベーターでレストランのある階に降りていくと、どうにも騒がしい。
小学校高学年くらいの団体がいるようで、言葉をよく聴くと韓国の子どもたちのようだ。たしかに韓国から九州は距離的には近いが、小学生の旅行にしてはずいぶんと贅沢なホテルに泊まるものだ。温泉で、この団体と一緒にならずによかった。
そばにいたホテルのひとに訊くと、この団体たちは八時にはバスで出発するらしい。これは、ちょっと出直したほうがいいな。
八時を過ぎてから、再びレストランにいくと団体はいなくなっていて静かであった。こうじゃなくてはいけない。
ここの朝食はバイキングなのだが、品数が豊富で目移りがしてしまう。
卵料理は、コックさんがいて好きなようにその場で調理してくれる。わたしは、プレーンオムレツを焼いてもらった。
すこし普通のバイキングと違うのが、お盆がないのだ。だから、両手で持てる範囲でテーブルに何度も運ばなければならない。ひとりだとかなり忙しいのだ。これは、ホテル側の作戦なのだろうか。
三度いったりきたりして面倒になり、とりあえず食べ始めることにした。
目の前に運河、その向こうは別荘である。
テーマパークにある別荘ってどうなんだろうか。あまりうらやましくはない。
「ここの温泉、最高でしたね。結局四回も入ってしまいました」
「そうだろう、キミ。いい温泉があるからこのホテルにしたのだよ」
隣の席の中年男と若者二人組みが喋っている「温泉」のキーワードが耳にはいってきた。ちょっとどういう関係なのかは想像できないが、ふたりとも温泉好きとみえる。
まったくその通り、いい温泉であった。
(さて、今日はどういう旅をしようか・・・)
二人組の話題が温泉から他にそれた時点で、耳を閉ざして自分の世界に戻った。食べ終わったら駐車場に置いてある車にいって地図を持って部屋で検討するか。
そういえば、しきりと平戸を勧めてくれたひとがいたっけか。
ベッドに地図を広げて、平戸までのだいたいの距離を調べる。五十キロ見当・・・二時間弱ぐらいみればよさそうだ。
よし、平戸へ行ってみよう。
→「ハウステンボス温泉(1)」の記事はこちら
→「ハウステンボス温泉(2)」の記事はこちら
→「平戸千里ヶ浜温泉」の記事はこちら
目を覚ますと、すこしだけ開けておいたカーテンの隙間から朝が微かに部屋のなかに訪れていた。
勢いをつけて起きると、カーテンを思い切り引いた。
おぉ、今日もいい天気である。
旅先では天気がいいほうがまったくもって気分はいい。
それにしても、昨日は夜景を見ながらの酒盛り・・・なんともリッチな一晩だった。(プアーな夕食だったけど)
まずは朝風呂にいって、軽い二日酔いを洗い流して気分さっぱりするとしよう。
簡単な着替えをすませ、洗面所から剃刀をとると温泉に足早に向かう。
部屋に戻ると、湯呑み茶碗に緑茶のティーバッグをいれて熱い湯を注ぐ。これで梅干があれば最高なのだが。
昨日、ろくなものを少量しか食べていないので腹が減った。
七時になった。そろそろ待ちに待った朝食の時間である。
きっちりと身なりを整えてエレベーターでレストランのある階に降りていくと、どうにも騒がしい。
小学校高学年くらいの団体がいるようで、言葉をよく聴くと韓国の子どもたちのようだ。たしかに韓国から九州は距離的には近いが、小学生の旅行にしてはずいぶんと贅沢なホテルに泊まるものだ。温泉で、この団体と一緒にならずによかった。
そばにいたホテルのひとに訊くと、この団体たちは八時にはバスで出発するらしい。これは、ちょっと出直したほうがいいな。
八時を過ぎてから、再びレストランにいくと団体はいなくなっていて静かであった。こうじゃなくてはいけない。
ここの朝食はバイキングなのだが、品数が豊富で目移りがしてしまう。
卵料理は、コックさんがいて好きなようにその場で調理してくれる。わたしは、プレーンオムレツを焼いてもらった。
すこし普通のバイキングと違うのが、お盆がないのだ。だから、両手で持てる範囲でテーブルに何度も運ばなければならない。ひとりだとかなり忙しいのだ。これは、ホテル側の作戦なのだろうか。
三度いったりきたりして面倒になり、とりあえず食べ始めることにした。
目の前に運河、その向こうは別荘である。
テーマパークにある別荘ってどうなんだろうか。あまりうらやましくはない。
「ここの温泉、最高でしたね。結局四回も入ってしまいました」
「そうだろう、キミ。いい温泉があるからこのホテルにしたのだよ」
隣の席の中年男と若者二人組みが喋っている「温泉」のキーワードが耳にはいってきた。ちょっとどういう関係なのかは想像できないが、ふたりとも温泉好きとみえる。
まったくその通り、いい温泉であった。
(さて、今日はどういう旅をしようか・・・)
二人組の話題が温泉から他にそれた時点で、耳を閉ざして自分の世界に戻った。食べ終わったら駐車場に置いてある車にいって地図を持って部屋で検討するか。
そういえば、しきりと平戸を勧めてくれたひとがいたっけか。
ベッドに地図を広げて、平戸までのだいたいの距離を調べる。五十キロ見当・・・二時間弱ぐらいみればよさそうだ。
よし、平戸へ行ってみよう。
→「ハウステンボス温泉(1)」の記事はこちら
→「ハウステンボス温泉(2)」の記事はこちら
→「平戸千里ヶ浜温泉」の記事はこちら
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