<読んだ本 2022年11月と12月>
「『やきたてパンあるよ』って、こんなところにパン屋があったんだ!」
リラックマを完全にパクッたみたいな看板の横に、「くまのパンや(KUMAPAN)」を発見した。
理由(わけ)あって、しばらくウォーキングをすることにした。日課なんてストイックなやつでなく、よく晴れた休みの日にだけという、ごくごくゆるーい運動。
川沿いに、いつだったか猫を散歩に連れっていった懐かしい公園まで往復した。距離にして7~8キロ、時間にして大体1時間の負荷である。
そういえばあのとき、幼い猫だった海ちゃんは、抱きおろした芝生の上で、きょとんとして怖いのか震えて、ぬいぐるみのように固まっていたっけ・・・。「ばか、アタシはワンコじゃないもんっ!」って無言で訴えていたのかもしれないな。
何回か繰り返すうちに、復路に遠いバス通りをつかうことを思いついた。往復川沿いよりは退屈しないし、距離も稼げる。
そのバス通りで、パン屋を発見したのである。
焼き立て・出来たてのパン好き野郎が、見るだけで手ぶらで帰るわけもなく、2個、買ってきた。
「たっぷりチーズフランス」と、「ころっけサンド」。
いつも食べている、サイコロ状のチーズが散りばめられてる“チーズバタール”もいいが、チーズが溶けているのもなかなかに旨い。なんとも甲乙つけがたい。コロッケのほうは想像どおりの味。ああそうそう、カレーパンも普通の感じだった。
別の日に購入した、たっぷりタルタルフイッシュサンド、野沢菜パン、屋台の焼きそばパン。
前に弘明寺のパン屋で「おやきパン」を買って試したことがあるが、こちらの野沢菜パンのほうが上モノ。フイッシュサンドと焼きそばパンは、まあまあだ。
焼き立てパン屋のおかげで、ウォーキングに楽しみができた。
さて、11月と12月に読んだ本ですが、、2カ月で7冊、年間累計では40冊です。
実をいうと、仕掛人・藤枝梅安シリーズ7冊と短編集「殺しの掟」の計8冊を読んだ。といっても、ある場面だけ探しての、読んだ本にカウントできないくらいの超速読なのですが。
「京都の湯豆腐」という記事を書こうとして、仕掛人の彦次郎を思いだしてしまった。あの渡辺謙演じる「藤枝梅安」の相棒の、橋爪功演じる豆腐好きの「彦次郎」の旨そうに湯豆腐を食べるシーンを。
なんなく探せるかと思ったら、意外に手こずって8冊読んでしまったてえお粗末な話。
1. ○空の中 有川浩 角川文庫
2. ○凍る草原に鐘は鳴る 天城光琴 文芸春秋
3.○料理通異聞 松井今朝子 幻冬舎時代文庫
4.◎あきない世傳金と銀十二 出航篇 高田郁 ハルキ文庫
5.○そろそろ旅に 松井今朝子 講談社
6.○狙撃手のゲーム 上 スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
7.◎狙撃手のゲーム 下 スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
江戸時代の狂歌に、
詩は五山 役者は杜若 傾はかの
芸者はおかつ 料理八百善
とある。
詩は菊池五山(きくちござん)、杜若(とじゃく)は名女形五代目岩井半四朗の俳名、かのは吉原花魁私衣(なれぎぬ)、おかつは駿河町の芸者。いずれも当代きっての稼ぎ頭である。
他の四人はいろいろ詠み替えられても、末尾の「料理八百善」は不動だった。
「料理通異聞」は八百屋を出自として、江戸一番といわれた料亭「八百善」の話である。
「八百善」の主人である善四郎は、亀田鵬斎(儒学者、書家、文人)の僧儀の席で、まだ元気な頃に聞いた話が甦った。
『「老子では帰根(きこん)という。万物は等しく花が咲き、実が生って、ついには枯れ果ててしまうようだが、
それは各々がまた元の根に帰って復することなのだ」
その話が妙にわかりやすく聞けたのは、毎年同じ季節に同じ蔬菜(そさい=野菜、あおもの)を仕入れる
料理人だからかもしれない。
蔬菜も野辺の名もなき草も、名だたる人の一生も、生じては繁り、やがて枯れゆくことに変わりはない。
人は誰しもどこからかこの世に生まれ来て、またそこに帰って行くのであろう。
恩人との別れが続いて、それがしみじみ悟れる年齢に、自分もいつの間にかなっているのが善四郎は
恐ろしいようだった。』
いつか、料理屋「八百善」については読んでみたいと思っていた。満足。
スティーヴン・ハンターの「狙撃手のゲーム」。
メシもおにぎり(日本の小説)もいいけど、やっぱたまにはパン(洋モノミステリー)もたまらないねえ。
→「京都で湯豆腐」の記事はこちら
→「読んだ本 2022年9月と10月」の記事はこちら
「『やきたてパンあるよ』って、こんなところにパン屋があったんだ!」
リラックマを完全にパクッたみたいな看板の横に、「くまのパンや(KUMAPAN)」を発見した。
理由(わけ)あって、しばらくウォーキングをすることにした。日課なんてストイックなやつでなく、よく晴れた休みの日にだけという、ごくごくゆるーい運動。
川沿いに、いつだったか猫を散歩に連れっていった懐かしい公園まで往復した。距離にして7~8キロ、時間にして大体1時間の負荷である。
そういえばあのとき、幼い猫だった海ちゃんは、抱きおろした芝生の上で、きょとんとして怖いのか震えて、ぬいぐるみのように固まっていたっけ・・・。「ばか、アタシはワンコじゃないもんっ!」って無言で訴えていたのかもしれないな。
何回か繰り返すうちに、復路に遠いバス通りをつかうことを思いついた。往復川沿いよりは退屈しないし、距離も稼げる。
そのバス通りで、パン屋を発見したのである。
焼き立て・出来たてのパン好き野郎が、見るだけで手ぶらで帰るわけもなく、2個、買ってきた。
「たっぷりチーズフランス」と、「ころっけサンド」。
いつも食べている、サイコロ状のチーズが散りばめられてる“チーズバタール”もいいが、チーズが溶けているのもなかなかに旨い。なんとも甲乙つけがたい。コロッケのほうは想像どおりの味。ああそうそう、カレーパンも普通の感じだった。
別の日に購入した、たっぷりタルタルフイッシュサンド、野沢菜パン、屋台の焼きそばパン。
前に弘明寺のパン屋で「おやきパン」を買って試したことがあるが、こちらの野沢菜パンのほうが上モノ。フイッシュサンドと焼きそばパンは、まあまあだ。
焼き立てパン屋のおかげで、ウォーキングに楽しみができた。
さて、11月と12月に読んだ本ですが、、2カ月で7冊、年間累計では40冊です。
実をいうと、仕掛人・藤枝梅安シリーズ7冊と短編集「殺しの掟」の計8冊を読んだ。といっても、ある場面だけ探しての、読んだ本にカウントできないくらいの超速読なのですが。
「京都の湯豆腐」という記事を書こうとして、仕掛人の彦次郎を思いだしてしまった。あの渡辺謙演じる「藤枝梅安」の相棒の、橋爪功演じる豆腐好きの「彦次郎」の旨そうに湯豆腐を食べるシーンを。
なんなく探せるかと思ったら、意外に手こずって8冊読んでしまったてえお粗末な話。
1. ○空の中 有川浩 角川文庫
2. ○凍る草原に鐘は鳴る 天城光琴 文芸春秋
3.○料理通異聞 松井今朝子 幻冬舎時代文庫
4.◎あきない世傳金と銀十二 出航篇 高田郁 ハルキ文庫
5.○そろそろ旅に 松井今朝子 講談社
6.○狙撃手のゲーム 上 スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
7.◎狙撃手のゲーム 下 スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
江戸時代の狂歌に、
詩は五山 役者は杜若 傾はかの
芸者はおかつ 料理八百善
とある。
詩は菊池五山(きくちござん)、杜若(とじゃく)は名女形五代目岩井半四朗の俳名、かのは吉原花魁私衣(なれぎぬ)、おかつは駿河町の芸者。いずれも当代きっての稼ぎ頭である。
他の四人はいろいろ詠み替えられても、末尾の「料理八百善」は不動だった。
「料理通異聞」は八百屋を出自として、江戸一番といわれた料亭「八百善」の話である。
「八百善」の主人である善四郎は、亀田鵬斎(儒学者、書家、文人)の僧儀の席で、まだ元気な頃に聞いた話が甦った。
『「老子では帰根(きこん)という。万物は等しく花が咲き、実が生って、ついには枯れ果ててしまうようだが、
それは各々がまた元の根に帰って復することなのだ」
その話が妙にわかりやすく聞けたのは、毎年同じ季節に同じ蔬菜(そさい=野菜、あおもの)を仕入れる
料理人だからかもしれない。
蔬菜も野辺の名もなき草も、名だたる人の一生も、生じては繁り、やがて枯れゆくことに変わりはない。
人は誰しもどこからかこの世に生まれ来て、またそこに帰って行くのであろう。
恩人との別れが続いて、それがしみじみ悟れる年齢に、自分もいつの間にかなっているのが善四郎は
恐ろしいようだった。』
いつか、料理屋「八百善」については読んでみたいと思っていた。満足。
スティーヴン・ハンターの「狙撃手のゲーム」。
メシもおにぎり(日本の小説)もいいけど、やっぱたまにはパン(洋モノミステリー)もたまらないねえ。
→「京都で湯豆腐」の記事はこちら
→「読んだ本 2022年9月と10月」の記事はこちら
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