<沼津港をぶらり(1)>
地上駐車場の空きスペースがすんなり見つからず、沼津港(ぬまづみなと)の突き当りにある有料のパーキングタワーに車を入れた。
目の前には天城山を源流とする狩野川が、ざわめく水面を煌めかせながら深い駿河湾に注ぎこんでいる。一級大河川にしては、河口部分の川幅は思ったほど広くない。
すぐ隣にある沼津港魚市場イーノは港の先端にできた水産複合施設だ。
どうやらこの施設の業務用駐車場に無料で停められたようだ。残念。次回に忘れないように頭にメモする。
卸売場を見下ろすよう、二階部分に設けられた通路から、朝五時四十五分から七時ごろまで一般客でも活気あふれるセリがみられる。いずれこの時間では終わっていて無理だが・・・。
二階奥には飲食店もいくつかあるが、いきなりここで妥協せずにパスした。
隣接する人影のまったくない魚市場に図々しく入らせてもらう。
「あれが『びゅうお』ってやつだな」
大型展望水門「びゅうお」は沼津港の外港と内港を通る航路より進入する津波から、港の内側部分の施設と人々を守るために作られた水門である。
津波を遮断する扉は幅が四十メートル、 高さが九メートル余り、重量は四百六トンと日本最大級で、躯体部分の上に展望施設が併設されている。
両岸に設置したエレベーターを使用して昇り、地上三十メートルの展望回廊から愛鷹山、富士山、南アルプス、箱根連山などを一望することができる。
振り返ると、残念ながら富士山は雲に隠れている。
強い海風に、鳶が空中に停止したように浮かんでいる。
波に激しく上下に揺さぶられている、誰もいない漁船の船尾に二羽の大きな鳥が休んでいて、剥製のように動かない。
「あっ!」
帽子を飛ばされ慌ててしまう。危ない、海に落ちたら一大事である。深く被りなおした。
さて、そろそろ飲食店街のほうに移動するとしよう。
― 続く ―
→「東海道五十三次(6)」の記事はこちら
→「東海道五十三次(7)」の記事はこちら
地上駐車場の空きスペースがすんなり見つからず、沼津港(ぬまづみなと)の突き当りにある有料のパーキングタワーに車を入れた。
目の前には天城山を源流とする狩野川が、ざわめく水面を煌めかせながら深い駿河湾に注ぎこんでいる。一級大河川にしては、河口部分の川幅は思ったほど広くない。
すぐ隣にある沼津港魚市場イーノは港の先端にできた水産複合施設だ。
どうやらこの施設の業務用駐車場に無料で停められたようだ。残念。次回に忘れないように頭にメモする。
卸売場を見下ろすよう、二階部分に設けられた通路から、朝五時四十五分から七時ごろまで一般客でも活気あふれるセリがみられる。いずれこの時間では終わっていて無理だが・・・。
二階奥には飲食店もいくつかあるが、いきなりここで妥協せずにパスした。
隣接する人影のまったくない魚市場に図々しく入らせてもらう。
「あれが『びゅうお』ってやつだな」
大型展望水門「びゅうお」は沼津港の外港と内港を通る航路より進入する津波から、港の内側部分の施設と人々を守るために作られた水門である。
津波を遮断する扉は幅が四十メートル、 高さが九メートル余り、重量は四百六トンと日本最大級で、躯体部分の上に展望施設が併設されている。
両岸に設置したエレベーターを使用して昇り、地上三十メートルの展望回廊から愛鷹山、富士山、南アルプス、箱根連山などを一望することができる。
振り返ると、残念ながら富士山は雲に隠れている。
強い海風に、鳶が空中に停止したように浮かんでいる。
波に激しく上下に揺さぶられている、誰もいない漁船の船尾に二羽の大きな鳥が休んでいて、剥製のように動かない。
「あっ!」
帽子を飛ばされ慌ててしまう。危ない、海に落ちたら一大事である。深く被りなおした。
さて、そろそろ飲食店街のほうに移動するとしよう。
― 続く ―
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