温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

御殿山、リッチなイタリアンランチ(2)

2015-01-18 | 食べある記
  <御殿山、リッチなイタリアンランチ(2)>

 食事会全員の一品目の皿が下げられてから、かなり待たされて二皿目が順番にようやく到着した。
 カジキマグロとブロッコリーのスパゲティーニ。



 給仕が遅く、ウェイターの所作が洗練されていないのと、パスタの温度がぜんぜん熱くなく温いのが、ちょっと減点だ。
「遅いわね」、「量が少なーい」、「ここって、パンかライスが付かないの」、あちこちで抗議の声がさざなみのように密やかに流れる。



 塩味のオイルソースでさっぱりしているが、ちょっと塩分が強くてバケットのようなパンが欲しくなるが、なぜかわからないがこの店は、ライスもパンも付かないと利用したひとから聞いていた。



 たしかにパンがでるならそろそろリミットのタイミングである。残念だ。パンくらい、たいした手間でもないだろうに・・・。もしかしたらあとで、自慢の釜で焼いたピザが四、五人に一枚くらい出るかもしれない。





 この店、平日のランチは千二百円からあるが、ランチコースは前菜、ピザまたはパスタ、肉または魚料理、デザートとカフェで二千八百円ということだそうだ。
 我らのグループは五千円の特別ランチコースの予約だから、どんな料理が供されるのか否が応でも期待してしまう。量を多くするのでなく素材をグレードアップしてくれるのだろう、と。
 パスタの量も少なくてあっと言う間に食べ終わったが、次の皿こそ期待しよう。

 メイン料理の牛フィレ肉のビステッカ、赤ワインソース。



 鮪の「漬け」という丼があるが、鮪を牛肉にして醤油を赤ワインにしたような料理だ。ミニッツステーキみたいなのを秘かに期待していたわたしは少なからず落胆した。



 ライス代わりにリゾットを円形に焼いたものが添えてある。これも、温い。結局、熱い皿がなにもなかったということになる。ピザももう出る見込みなし。でも、味はそこそこに旨いので全部食べきった。生っぽい肉なのですこし不評の声が聞えた。

 最後のデザートは三点の盛り合せ。



 最初に選んだアイスはナッツ系のもので、もの凄く旨い。ケーキもかなり上モノである。最後にグラスに入ったモンブランを食べて順番を間違えたことに気づいた。甘味が繊細すぎて、アイスとケーキを食べた舌が機能しないのである。しまった、と思ったひとはわたしだけではなかったようである。

 締めの飲み物・・・わたしは珈琲にしてもらった。



 赤坂は焼肉もそうだがイタリアンの激戦区だった。(いまもきっとそうだと思う)そこで十年働いた経験を持つわたしとか同僚は、一様に溜息をついたはずである。ランチとか食事会とか宴会などで、客にあるていど以上の満足感を与えないと他の店に客が獲られるので、熱い料理は熱いうちに冷たい料理は冷たいうちに供するのは基本中の基本である。ランチの料金も千円を超しても、いって千八百円止まりで、地区で競合する店が他になくても五千円は法外であり得ない料金だ。

「あれのどこが五千円なの??」、「要領悪すぎ」、「椎茸が一番美味しかった」、「ぜんぜん足らない、まだお腹すいてる」など、食事後には期待しただけに散々な言われようであった。
 もともとわたしは行くつもりのまったくなかった店だが、もしも知人にこの店のことを尋ねられたら赤坂あたりのイタリアンを薦めることにしようと、強く思った。



  →「御殿山、リッチなイタリアンランチ(1)」の記事はこちら
  →「赤坂でパスタランチ」の記事はこちら
  →「続・赤坂でパスタランチ」の記事はこちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御殿山、リッチなイタリアン... | トップ | 沼津港をぶらり(1) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食べある記」カテゴリの最新記事