<読んだ本 2017年3月>
春は確かな足取りで近づいてきている。
桜の蕾も桃色に膨らみきって弾け咲く寸前で、もうその春は、すぐそこの角を曲がるところまで来ているようである。
春は出逢いの季節だ。
そして別離の季節という貌ももっている。
ずいぶん世話になったひとが辞めて九州に帰るという。
最後に一度飲みませんかと誘ったら、基本としてそういうのはすべて辞退しているのですが、ごく少人数で、もしスカイツリーを観られるような飲み会であればという条件で受けてくれた。登るつもりなどさらさらないが近くで見たことがないんだもんでね、と笑っていった。
心あたりがあった。
一軒目を安い居酒屋で軽く飲み、スカイツリーが綺麗にみられる高層階にあるバーにいくことにした。
二次会を終えるころにみたスカイツリーの夜景に心底満足をしてくれた嬉しげな表情をみて、わたしもアレンジをした甲斐があったと胸をなでおろした。
土曜日に設定したから必然的に四人掛けテーブルだけの人数になり、平日でないので夜景だけで終わらなかったのが良かったのだろう。ガラケーでパチパチ撮っていたがきっと夜景のほうはぶれているだろうなあ・・・。
さて、3月に読んだ本ですが今月は9冊、年間累計で25冊でした。
1. ○鴨川食堂 いつもの 3 柏井壽 小学館文庫
2. ◎青春の門 第二部 自立篇 五木寛之 講談社文庫
3.○尾張ノ夏 居眠り磐音 江戸双紙三十四 佐伯泰英 双葉文庫
4. ◎素晴らしきかな人生 野沢尚 フジテレビ出版
5. ◎青春の門 第三部 放浪篇 五木寛之 講談社文庫
6. ◎青春の門 第四部 堕落篇 五木寛之 講談社文庫
7. ○ラストナイト 薬丸岳 実業之日本社
8. ○姥捨ノ郷 居眠り磐音 江戸双紙三十五 佐伯泰英 双葉文庫
9.○草花たちの静かな誓い 宮本輝 講談社文庫
脚本の「素晴らしきかな人生」はよくテレビドラマになったかと思うほど、とにかく話が重たかった。
「青春の門」はさすがに希代のストーリーテーラーといわれた作者と云われただけのシリーズだ。再読しても面白いが勧めるかどうかは微妙なものがある。
青春の門第三部放浪篇で思わず喰いついてしまった文章。
『<人間の世界ってのは、妙なもんだな>
信介は太陽に向かって歯をむきだし、かみつくように大きな口をあけると、そう考えた。たかが晴れたか
曇ったかの違いぐらいで、自分たちのおかれた立場が絶望的にも、その反対にも見えてくるのだから不思議なものだ。
その証拠に、いまこうして太陽の光を口いっぱいに頬ばろうとしている自分は、ひどく充実した明るい気分でいるではないか。』
なんでこんなところに喰いつくのかと言われそうだが、わたしも天候でテンションが思い切り上がったり下がったりするのでよくわかるのだ。
→「読んだ本 2017年2月」の記事はこちら
春は確かな足取りで近づいてきている。
桜の蕾も桃色に膨らみきって弾け咲く寸前で、もうその春は、すぐそこの角を曲がるところまで来ているようである。
春は出逢いの季節だ。
そして別離の季節という貌ももっている。
ずいぶん世話になったひとが辞めて九州に帰るという。
最後に一度飲みませんかと誘ったら、基本としてそういうのはすべて辞退しているのですが、ごく少人数で、もしスカイツリーを観られるような飲み会であればという条件で受けてくれた。登るつもりなどさらさらないが近くで見たことがないんだもんでね、と笑っていった。
心あたりがあった。
一軒目を安い居酒屋で軽く飲み、スカイツリーが綺麗にみられる高層階にあるバーにいくことにした。
二次会を終えるころにみたスカイツリーの夜景に心底満足をしてくれた嬉しげな表情をみて、わたしもアレンジをした甲斐があったと胸をなでおろした。
土曜日に設定したから必然的に四人掛けテーブルだけの人数になり、平日でないので夜景だけで終わらなかったのが良かったのだろう。ガラケーでパチパチ撮っていたがきっと夜景のほうはぶれているだろうなあ・・・。
さて、3月に読んだ本ですが今月は9冊、年間累計で25冊でした。
1. ○鴨川食堂 いつもの 3 柏井壽 小学館文庫
2. ◎青春の門 第二部 自立篇 五木寛之 講談社文庫
3.○尾張ノ夏 居眠り磐音 江戸双紙三十四 佐伯泰英 双葉文庫
4. ◎素晴らしきかな人生 野沢尚 フジテレビ出版
5. ◎青春の門 第三部 放浪篇 五木寛之 講談社文庫
6. ◎青春の門 第四部 堕落篇 五木寛之 講談社文庫
7. ○ラストナイト 薬丸岳 実業之日本社
8. ○姥捨ノ郷 居眠り磐音 江戸双紙三十五 佐伯泰英 双葉文庫
9.○草花たちの静かな誓い 宮本輝 講談社文庫
脚本の「素晴らしきかな人生」はよくテレビドラマになったかと思うほど、とにかく話が重たかった。
「青春の門」はさすがに希代のストーリーテーラーといわれた作者と云われただけのシリーズだ。再読しても面白いが勧めるかどうかは微妙なものがある。
青春の門第三部放浪篇で思わず喰いついてしまった文章。
『<人間の世界ってのは、妙なもんだな>
信介は太陽に向かって歯をむきだし、かみつくように大きな口をあけると、そう考えた。たかが晴れたか
曇ったかの違いぐらいで、自分たちのおかれた立場が絶望的にも、その反対にも見えてくるのだから不思議なものだ。
その証拠に、いまこうして太陽の光を口いっぱいに頬ばろうとしている自分は、ひどく充実した明るい気分でいるではないか。』
なんでこんなところに喰いつくのかと言われそうだが、わたしも天候でテンションが思い切り上がったり下がったりするのでよくわかるのだ。
→「読んだ本 2017年2月」の記事はこちら
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