「江戸幕府最末期の老中格で、三池藩主の立花種恭(たねゆき)ゆかりの書簡や資料など約150点が東京の立花家で見つかり、このほど、大牟田市の三池カルタ・歴史資料館に寄託され」ました。「三条実美や岩倉具視ら明治政府重鎮の直筆の書簡が多数含まれて」いたそうです。「そのうち約20点が10月2日から資料館で一般公開される」そうです。まず、立花種恭とはどんな人でしょうか?「立花種恭は、柳川藩初代藩主・立花宗茂の弟で三池藩藩祖の直次の子孫にあたる」方だそうです。「石高1万石の三池藩は現大牟田市のほぼ南半分を領地としたが、江戸中期に奥州に国替え」となりました。「幕末に三池領の半分を回復し」ました。「幕末の騒乱期に藩政を担った種恭は、将軍徳川家茂の信頼が厚く、幕府の第2次長州征伐では家茂に随行して大阪城に入り」ました。「その後、若年寄、老中格兼会計総裁などの要職に就き、幕府の近代化を進めた」とのことです。「維新後は学習院の初代院長に就任。華族子弟の教育に当たった」人物だそうです。「西郷どん」とはまた違った明治維新物語があったようです。今回見つかった資料は大牟田市三池カルタ・歴史資料館の企画展「三池立花家の近代」として10月2日より12月9日まで一般公開されます。入場無料です。問い合わせは資料館:☎0944-53-8780
(下:2018年9月28日朝日新聞・森川愛彦「明治政府重鎮の書簡多数 三池藩主ゆかりの資料寄託 」より)
(下:2018年9月28日朝日新聞・森川愛彦「明治政府重鎮の書簡多数 三池藩主ゆかりの資料寄託 」より)