横浜田舎物語

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ジュサブローさん

2011-07-27 | 出来事
昨日の続きです。

以前から、今度人形町に行くことがあったらぜひ寄ってみたいと思っていたところに
行ってきました。

 

 人形作家”辻村寿三郎先生”のアトリエ兼ギャラリー

ジュサブロー館

1996年にに長年の夢だった自身の人形館(ジュサブロー館)を人形町に開館したとあります。

でーんとした構えを想像して行ったので(下調べもなく)ずいぶん探してしまいました。

引き戸を開けて中に入ると、所狭しとおなじみの顔のお人形が並んでます。


(モノクロ写真はパンフレットから)

入館料は1000円、受付といってもお弟子さんのような男性が引き換えにパンフレットをくれただけで

「どうぞ、ごゆっくり」

少し奥に進むと、あら?どこかでお見かけした・・・

そうです、なんと寿三郎先生自ら、こんな一見の客を迎えてくださったのです。

まさかご本人がいらっしゃるとは思わなかったので焦ってしまって・・

でも私の、いかにも素人っぽい幼稚な質問にも、それは丁寧に答えてくださった。

もう大感激でした

先生の作品は、NHKで放映されていた『新八犬伝』や『真田十勇士』でしか見たことはなかったけど
そのユニークな作品に、引き込まれて子育ての最中でしたがよく見ていました。

改めてH.Pを見ますと、地方にお出かけ以外はほとんどこちらにいらっしゃるとのこと
1階の中ほどには決して広いとは言えないアトリエがあって、そこであのすばらしい作品が
生まれているようです。

材料の説明までしてくださいました。

なんか入館料が安すぎるのではないかと思ってしまったくらい

そして2階には、新八犬伝の本物の人形、あのおもしろい犬もいましたし、真田十勇士の首の部分が
壁に展示されてました。



その2階でも、奥から若い女性が出てきてくれて、親切に、丁寧に一つ一つ詳しく説明してくれました。

特に、衣装に関しては驚くことばかりで、ほとんどは日本の古布が使われていますが
時には東南アジア、香港、韓国などに行って、納得のいくものを探してこられるのだそうです。

繊細な細工はため息がでるほどのすばらしさ

ほんとうにステキでした



この看板に描かれている花うさぎですが、これについても2階の女性がおもしろいお話を聞かせてくれました。

先生はうさぎをとても大事にされていて、うさぎの作品も多いのですが

ご自身の干支がうさぎなのかと聞きましたら実はその真反対にある酉年だそうです。
これは向こう干支といって

こんないわれがあるそうです。

初めて耳にした”向こう干支”

子年の向こう干支は午、馬を大切にしなければいけませんね、午年の方のことも

先生の作品『花うさぎ』はここから生まれたのですね。

高さは15cmくらいでしょうか?
それほど大きくない作品ですが、展示即売をしておりました。

それが・・・なんと、 60万円也

さすがでございました。

昭和8年生まれといいますから御年78歳、いやいやとてもそんなお年には見えません。

今でも日々創作に意欲を持たれて、次々といろいろな分野でご活躍、
それが若さと健康の秘訣なのかもしれません。

それに、これほどの地位にありながら、ご自分のアトリエを、誰もが訪ねてくる都心のギャラリーの中に
持ってらっしゃる。
そして誰にでも気さくに話しかけてくださる。

作品のお人形たちにもその思いが乗り移っているようで、なんかすごく親しみを感じてしまいました。

先生に直接お目にかかりたい方、ぜひお尋ねください。

地下鉄人形町駅からすぐです。

とてもラッキーな時間でした。
コメント (12)
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