・・・古代史で有名な古墳には、何か所か訪れているが、有名な古墳はほとんどが宮内庁管理の場合が多いので、中に立ち入れない場合が多い。
黒塚古墳の説明をすると、この古墳は全長約130m、の前方後円墳で、3世紀後半から4世紀前半の古墳時代前期前半頃の築造と考えられている。大量の鉄製刀剣類などの鉄製品とともに、34枚の鏡(三角縁神獣鏡33面、画文帯神獣鏡1面)が出土した。石室の大きさ、副葬品の内容と数から推測できる被埋葬者は、当時この辺りで権力の中枢か、それに近い地位にいた人物人だと考えられる。付近には崇神天皇陵・景行天皇陵といった巨大古墳や、卑弥呼の墓と言われる箸墓古墳がある。
幸運なことに、黒塚古墳は盗掘にほとんど会わずに初期の古墳の石室の埋葬状況のまま発掘され、三角縁神獣鏡が初めて奈良盆地で大量に出土したことで有名です。
「後円部の頂上への登り道」
この古墳については、以前から文献などを読んで興味があったので、古墳の後円部の石室があった頂上に上って周囲を見渡し、中世の城の天守閣と同じような眺めを体感したことが、古墳を作った人の気持ちを推測でき、思いのほか私には感動でした。
「古墳の付属資料館に在った石室のレプリカ」
石室のレプリカも本物と同じサイズで作られており、文献で見た石室を実感することができました。