・・・先日、大英博物館のギリシャの大理石彫刻についてのテレビ放送の中で、ギリシャ彫刻はエジプトに影響を受けているらしいと述べていた。
エジプトの色彩の影響を受けた結果、ギリシャの大理石彫刻は、極彩色に彩られていたと云う内容が放送されていた。
それが分かったのは「エジプトブルー」と云う青い色を、色彩が消えている物でも感知できる装置を大英博物館の技術者が開発し、白色のギリシャの大理石像を調べた結果、白色大理石の上に塗られたエジプトブルーを感知したそうです。
そのギリシャ大理石彫刻像と云うのは、紀元前7世紀ごろに作られたものだそうです。
五年ほど前に、私がギリシャを旅行した時に、更に古い、クレタ島でミノア文明(BC2000~BC1400年)といわれる遺跡の宮殿遺跡を見学しました。
上の写真は有名なクレタ島の遺跡ですが、この壁に書かれた壁画の色は鮮やかなブルーだったことを覚えています。
そこで当時とってきた写真やパンフレットを見ると、このクレタ島文明も、BC7世紀の極彩色大理石像と同じように、エジプト文明の影響を受けて壁画を描いていたようです。
昔からギリシャ文明はヨーロッパ文明の発祥地と云われているのを、私たちは学校で習っていましたが、
本当のところは、紀元前2000年ころから、何度も、間接的に、エジプトやメソポタミア文明がヨーロッパ文明発生のもと、と云われるギリシャ文明に大きな影響を与えていたようです。