・・・八女市岩戸山古墳は今回の旅でぜひ行きたかった遺跡の一つです。
古代日本において、古墳時代に入ると九州は畿内の勢力に押されてしまいますが、その中で独自の古墳があるのが、この八女市の古墳群と日向の西都原古墳群です。
又、岩戸山古墳は築後国風土記の記載内容から、筑後国造磐井の墓であることでも有名です。
日本書紀によると、西暦500年代継体天皇の頃に磐井自身が存命中にきずいたと云われています。
古墳と云えば埴輪が付き物ですが、八女市の岩戸山古墳は石人石馬が、かざられているので有名です。
岩戸山古墳の入り口
古墳の特徴である、後円部に付随する別区に置かれた石人と石馬の模型の後ろから後円部を見る。
この別区の石人等の像群については築後国風土記に詳しく書かれている。
別区に並べられた石人などの模型
資料館のカタログに掲載されている石人頭部の写真
八女古墳群はここのあたり一帯に、一族の墓を作っており、その中で、近くの石人山古墳と呼ばれている磐井の父親と思われる年代の古墳には名前の通り、石室の前に写真の石人像が飾られています。
また、この古墳の石室に在る家形石棺の屋根に施されている模様も珍しく、とても有名です。
私が行った時は、岩戸山歴史資料館には、誰も訪れていなかったですが、却って、資料館で学芸員の説明をしっかりと聞かせていただき、現地でないとわからない知見を教えてもらい、訪れてよかったと思いました。