…一人当たりのGDPは日本は世界27位で、アメリカ10位、スイス4位、オーストラリア5位等よりかなり低い位置にある。 西欧と云われる国はすべて日本より上位に位置している。
さて、アジアでは韓国31位、台湾が37位となっており、ついでマレーシアなどが続く、そして中国は80位で日本の五分の一程度の一人当たりのGDP値である。
しかし、日本のGDPはここ10年来、500兆円あたりで停滞している。
それについて、日本経済を研究している経済評論家の講演会をラジオで聞いた。
彼によると、停滞の理由は資本主義社会にアジアでは特に、最近になって、新興国が入り乱れて入ってくる、激しい闘技場になってきた。 特に中国、韓国、台湾等が相手なので、量の戦いになって、苦戦しているのが現状である。
しかしながら、本来、国内生産力(GDP)は(労働生産性×量)であり、(労働生産性は考える力×人口)と考えられるから、日本人はゼロから一にする力、想像力にたけているし、一から二にする力、創意工夫も得意である。 また、人口もインド以外はこれから、日本と同じ高齢化社会になるので、これから30年後は女子力、高齢者、外人、ロボットを上手に活用することによって、維持または増加できるのではないか・・・、とすれば、日本の将来はとても明るいと論調していた。
総じて、内容については分析は日頃、私が思っていることとよく一致し、とても分かりやすくしゃべっていたので、さすがに評論家は分析は素晴らしいと思った。
しかし、これからの提言になると、分析から、一歩も出ない模範解答となるので、評論家の限界を感じた。
もっと、彼の創造的で創意工夫のある提言が聞きたかった。