分からないことがあったら「その道のプロ」に聞く。鉄則だ。
仕事を効率的に進める上で非常に重要なことである。
分からない人に質問を続けても時間の無駄なだけだ。
どの人にどこまで聞けばいいのかを見極める力を持たないといけない。
物事をきちんと理解している「その道のプロ」に質問をすると、的確な答えが返ってくる。
「その道のプロ」は、いくつかの質問を投げかけられただけで、すぐに質問者の理解の深度を把握する。
その質問の意味だけでなく、置かれている周囲の状況を俯瞰し、質問者に一番理解されるにはどう答えるべきか、瞬時に頭の中で整理して回答を導き出す。
これまで出会ってきた「その道のプロ」とはそういうものだ。
学生時代に家庭教師や塾講師のアルバイトを経験したが、人にものを教えるということは、一見簡単そうで難しい。
自分がきちんと理解していないと、的確に教えることはできない。
人に教えることで自分の理解がいかに不完全なものだったのかをどれだけ思い知らされたことか。あらためて中学生の勉強をしなおしたものだ。
昔あるところに自身を「その道のプロ」だと吹聴している人がいた。
私も自分が納得しないと収まらない性分なので、バカ丸だしで彼にあれこれと質問をしてみるのだが、どうしても良く理解できない。聞けば聞くほど分からなくなってしまう。
結局らちがあかず、本を読みあさり独学である程度までの知識を習得して初めて分かったことは、
1.彼はプロもどきだったこと。
2.自分には人を見極める力がなかったこと。
だった。