クローズアップ現代に佐藤優氏が出ていた。
彼の本はたくさん読んできたが、頭脳明晰、主張が明確で分かりやすい。
現代の知の巨人、まさにその名がぴったりだ。
教育に力を入れたい。
上の世代に助けてもらったから、下の世代に返していきたいという。
自分が恵まれた環境にいると思ったら、それは自分の力ではないのだから、社会に返さなくてはいけないと説く佐藤氏。
逆に、自分が大変な状況だったら遠慮なく声を上げればよい。
大きな理屈を立ててというよりも、自分の手が触れる範囲でいいからどうやっていくかを考え、行動に移していくことが大切。
これまでテレビ出演を敬遠していたのではと問われ、
これまでテレビ出演を敬遠していたのではと問われ、
「2002年5月14日に東京地方検察庁特別捜査部に逮捕されたあの時、昼12時と夜7時と9時、すべてのニュースでトップ。そのときテレビには出尽くした」と冗談まじりに回顧する佐藤氏。
高度なインテリジェンスを扱う外交官から一転逮捕、刑務所生活、作家へと。
彼の数奇な運命を改めて思い返し、これは、実は必然だったのではないかと思い至った。
紆余曲折の末こうして作家となったことで、彼の知が広く国民に還元されることになったのだと。
それこそが大きな国益だろう。
いいお話しでした。