「『ミス小樽』ではなく『ミスター小樽』はどうかな?物産展などではおばちゃんたちに注目されるし、売り上げも伸びるのでは?」
しかしながら、男女共同参画社会基本法や男女雇用機会均等法の趣旨などに照らし、ミスコンはルッキズム(外見至上主義)やセクシズム(性差別)の観点から問題ありとされるのも事実。
内閣府男女共同参画局HPには、以下の例が掲載されている。
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ミス○○の応募資格(福岡市)
【苦情の趣旨】
団体が募集し、市が選考過程に関わるミス福岡の応募資格が未婚の女性に限られている点は、市男女共同参画を推進する条例第9条(性別による差別的取扱いの禁止)の規定及び男女雇用機会均等法の精神に反するのではないか。ミス福岡の名称からミスコンテストを連想する市民が多く、一般的に、ミスコンテストが女性の容姿を選考基準にしていることから、同条例第3条第2項(基本理念)の規定に抵触するのではないか。
【対応】
福岡市男女共同参画審議会は、調査・審議検討の結果、① ミス福岡は、親善大使として同市の PR を行うことが目的であり、ふさわしい人物を選考するための選考基準には様々な視点が求められてよいが、活動の目的及び内容から、応募資格を未婚の女性に限ることについては、合理的な理由はない、② ミス福岡という名称は「ミスコンテスト」を連想させ、女性の容姿に重きを置いた選考基準であるかのような誤解を生じるおそれがある、として、福岡市に対し、実施主体に当該事業の名称や応募資格等について同条例を踏まえた改善を行うよう働きかけるべきであり、改善されない場合は、市が選考委員としてかかわることは望ましくない旨の答申を行った。実施主体は、この答申等を受けて、ミス福岡の名称を「福岡親善大使」とし、応募資格を「性別及び既婚・未婚は問わない」ことに改めた。
○ イベント・広報活動等において、若い女性により注目を集め、親しみを持ってもらうことがありますが、女性の性的側面のみが強調されていたり、内容とは無関係な「飾り物」として扱われていたりすると、女性をおとしめているように受け取られることがあるかもしれません。
行政機関として行うイベント等の立案・実施時においては、女性の人権の尊重を十分念頭におく必要があります。
また、「イベント等で表に立って国民・住民に呼びかけたり、接したりする役割には、ソフトで華やかな印象を与える若い女性がふさわしい」といった思い込みがあると、男性を始め国民・住民が広く参加する機会を制限してしまうことにもなります。そもそもの目的を達成するために最も効果的な手法を検討してみましょう。
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こうした意見がある一方で、ミスコンには一定の理解を示す意見もある。
賛否両論が存在するのも、また事実である。
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