夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

2017年夏 保戸野窯

2017-08-25 00:01:00 | 陶磁器
今回のまた帰京に際して、秋田市内の保戸野窯の平野庫太郎氏を訪ねてきました。



千秋公園の蓮の花を眺めながら平野氏の窯元へ・・。



秋田市内にある窯元ですが、平野庫太郎氏は秋田県立美術館の館長も務めていますので、非常に忙しい方です。今回はなにやら蔵の整理をしていたようで、鼈甲や簪の作品を見せていただきました。

脇では息子が蜂の服を着てきたので「ブーン」と遊んでいますが・・。



鼈甲や蒔絵の櫛など現在では貴重な作品です。鼈甲の笄は小生も修復したことがあるので、骨董談義に話題が盛り上がりました。

漆器類も話題となりましたが、漆器の揃いである膳などどうしたものかと小生と同様に平野氏も頭を抱えていました。

冒頭の作品は大き目の油滴天目の壷。下記の写真は辰砂や均窯の釉薬の作品です。

最近の陶磁器は新鋭的と称して、轆轤技術が貧相で釉薬の研究もおろそかな作品が多い中で、保戸野窯の作品は技術に裏づけされた希少な作品のように思います。



平野氏は近日中に茶道関係のホテルでの集まりで講演をするとか。持ち時間は90分、長いね~と・・。ただ作陶がままならないらしい。



家内曰く、小生は行く先々で骨董に出会うようです。小生が抱え込んでいる漆器類などを家内が海外相手に売り込めないものかと頭を捻っていました。「海外には売らんぞ!」と小生。




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