
本日は本ブログでお馴染みの画家である田中以知庵に学んだ田中案山子の作品の紹介です。この画家についてはネット上の情報も乏しく、今では知る方の少ない画家のようですが、その作品の味わいは日本人の情感にぴたりとくるものがあると感じています。

忘れ去られた画家 大鯛 田中案山子筆 その2
紙本水墨淡彩軸装 軸先練 共箱
全体サイズ:縦1820*横950 画サイズ:縦620*横720
とても大きな作品です。

今回の作品は田中案山子の作品としてはちょっと趣の異なる作品ですが、まるで鯛の絵の名人とされる中村左洲(最近のなんでも鑑定団に作品が出品されています。)の作かと思わるような鯛の厳しい表情を描いた作品です。
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田中案山子(たなか-あんざんし): 1906-1970 昭和時代の日本画家。明治39年5月5日生まれ。
田中以知庵にまなぶ。昭和4年院展に初入選,7年院友となる。12年小林巣居人らと新興美術院を結成。戦後,新興美術院を再興。30年からは個展を中心に活躍した。昭和45年5月14日死去。64歳。東京出身。本名は格男。作品に「立場茶屋」「伊豆下田街道」など。

上記のような作品も描いています。スケール感を逸脱したユーモラスな作品です。
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なかなかの実力のある画家であると本作品を観ていても感じ取れますが、このような鯛幅、もとい大幅でも一万円程度で今は入手できます。

大枚をはたいて真贋の確定できない作品を入手するよりはこのような作品の方が観るだけなら安心であり、楽しめるものですね。

田中案山子は南画家としても評価されています。田中以知庵の影響もあるのではないでしょうか? しかしながら最初の10年ほどは、帝展よりで活動していたので、実際に南画家としての活動は昭和16年以降となります。年数を経るに従った画家のこうした精神性の変化なども、作品を通じて味わい知る事ができます。

田中案山子の画風は筆使いの柔らかさや、輪郭が明瞭で素人でもわかりやすい作行とされています。特に山水を得意としたようですが、人物の表情も豊かなようです。

田中案山子は庶民派作家として、没後50年たった現代でも田中案山子を懐かしむマニアックな?ファンがいるようです。柔らか筆使いと淡い彩色は、飾っておくだけで雰囲気が柔らかくなります。なお田中案山子は子供雑誌の挿絵も描いていました。

本作品はそのような田中案山子のイメージとは違った雰囲気の作品のようです。

金彩が効果的に使われています。

表具もそれなりに・・・。

共箱に収められています。「法案(庵)」としていることから晩年の作??

再評価されてよい画家の一人と思いますが、現在は全般にともかく掛け軸、古来のから近代までの日本画の人気が低い・・・

忘れ去られた画家 大鯛 田中案山子筆 その2
紙本水墨淡彩軸装 軸先練 共箱
全体サイズ:縦1820*横950 画サイズ:縦620*横720
とても大きな作品です。

今回の作品は田中案山子の作品としてはちょっと趣の異なる作品ですが、まるで鯛の絵の名人とされる中村左洲(最近のなんでも鑑定団に作品が出品されています。)の作かと思わるような鯛の厳しい表情を描いた作品です。
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田中案山子(たなか-あんざんし): 1906-1970 昭和時代の日本画家。明治39年5月5日生まれ。
田中以知庵にまなぶ。昭和4年院展に初入選,7年院友となる。12年小林巣居人らと新興美術院を結成。戦後,新興美術院を再興。30年からは個展を中心に活躍した。昭和45年5月14日死去。64歳。東京出身。本名は格男。作品に「立場茶屋」「伊豆下田街道」など。

上記のような作品も描いています。スケール感を逸脱したユーモラスな作品です。
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なかなかの実力のある画家であると本作品を観ていても感じ取れますが、このような鯛幅、もとい大幅でも一万円程度で今は入手できます。

大枚をはたいて真贋の確定できない作品を入手するよりはこのような作品の方が観るだけなら安心であり、楽しめるものですね。

田中案山子は南画家としても評価されています。田中以知庵の影響もあるのではないでしょうか? しかしながら最初の10年ほどは、帝展よりで活動していたので、実際に南画家としての活動は昭和16年以降となります。年数を経るに従った画家のこうした精神性の変化なども、作品を通じて味わい知る事ができます。

田中案山子の画風は筆使いの柔らかさや、輪郭が明瞭で素人でもわかりやすい作行とされています。特に山水を得意としたようですが、人物の表情も豊かなようです。

田中案山子は庶民派作家として、没後50年たった現代でも田中案山子を懐かしむマニアックな?ファンがいるようです。柔らか筆使いと淡い彩色は、飾っておくだけで雰囲気が柔らかくなります。なお田中案山子は子供雑誌の挿絵も描いていました。

本作品はそのような田中案山子のイメージとは違った雰囲気の作品のようです。

金彩が効果的に使われています。

表具もそれなりに・・・。

共箱に収められています。「法案(庵)」としていることから晩年の作??



再評価されてよい画家の一人と思いますが、現在は全般にともかく掛け軸、古来のから近代までの日本画の人気が低い・・・
