夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

黒釉玉壺春瓶 

2011-02-01 06:06:53 | 陶磁器
黒釉玉壺春瓶 
胴幅133*高さ275

先日、本社で懇談中に「牽強付会(けんきょうふかい」という言葉が出てきて、知らない言葉があるもんだと感じ入っていたら、なにげなく「白磁」を調べて、「定窯」を調べて、さらに「黒釉」を調べていたら、「玉壺春瓶(ぎょくこしゅんへい)」というまたまた目新しい用語を見つけました。

玉壺春瓶:耳慣れない呼び名であるがこの様な花瓶の形のことを中国ではこの様に呼ぶ。植物の雌しべを連想させる形で核・成長・包容・気品・新鮮などのイメージを凝縮するとこの様な形に収斂するのではないかと思われる器型である。







そこに掲載されている作品にそっくりな品があることを思い出しました。たいした出費でなく、形に品があったので衝動的に購入した作品であったと思います。(リンク先の中段から下のほうにありまます)

その説明によると
「黒釉玉壺春瓶 定窯 金~元  胴:12.3cm*器高:25.3cm       
五代、北宋時代に宮廷用磁器を焼成した定窯は北宋の五名窯の一角である。

黒釉という一般的釉薬(鉄分を含む釉)は中国・北部の河南、河北の磁州系にまた南部の浙江、江西、福建の各古窯にも各種ある。

しかし、こと定窯の漆黒釉を施した黒光りする釉は気品と美観においてその比ではない。

この黒釉はいわゆる赤黒い釉であるが、その厚みで漆黒にみえるもので、玉壺春の釉皮には涙痕(釉が細く流れるもの)もあり、大小の気泡もみえる。 

玉壺春瓶にはなによりも精緻、品格、端正、清洌、硬質と表現される美しさも十分に備わっていて他窯の玉壺春瓶とは別格。私は白磁の玉壺春瓶は作例を観るが黒釉は少ない。
海外の古陶磁協会の旧会長の旧蔵品。」
とあります。

定窯 金~元??・・・・はてさて、贋作だらけの中国もの。

作品は常に楽しめることを基本として、勉強して、自腹で売買して、徐々に鑑賞眼を高めていけばよい

ただし、骨董が趣味の御仁はいつも牽強付会、我田引水もいいところですから、私のブログもご用心


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