夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

今朝の晴れ 伝伊東深水筆

2017-03-15 00:01:00 | 掛け軸
以前に紹介した普段使いの漆の食器が修理から出来上がってきました。輪島塗と津軽塗です。



輪島塗は輪島工房長屋に依頼しました。現在は銀吹の御櫃や刀剣の鞘、金継などを依頼しています。



職人によって分担して作業しているようです。メールで連絡でやりとりし、概算を聞いて、作品を送ってみてもらい、最終的な補修方法を決め、値段を決定します。



津軽塗の椀は津軽塗協同組会に依頼しました。



古い漆器は基本的には艶をきれいに出す作業で蘇ります。



欠けなどもきれいに補修できますが、費用との兼ね合いの判断が必要となります。



今回はよくある唐塗ですが、蓋付きの吸い物椀はなかなかないので、費用をかけることにしました。



100%の仕上がりにはなりませんが、古くからあるものを大切にすることと新たに購入するよりはずっと安くなります。



元の箱に収めて保存はきちんとしておく必要があるのは今までの記述のとおりです。収納されている中身がわからないといらない作業とその開封の際に傷つけるので中身はいつでも解るようにしておきます。



さて漆器と一緒に男の隠れ家から持参してきた作品です。しばらく飾ることもしていなかったので虫干し・・、本来は初秋に飾る作品です。

今朝の晴れ 伝伊東深水筆
絹本着色絹装軸太巻共箱
画サイズ:横557*縦410



手前は古備前の壷(本ブログで紹介済み)です。









 

基本的に掛け軸は太巻きにて保存するのがいいでしょう。「太巻き」を知らない方は掛け軸の基本から学んでくださいね

 

真贋?? 野暮な質問はなし。「今朝の晴れ」という題名がいいではないですか? 題名も伊東深水のごとく粋ですね。

鑑定はしていないので「伝」。「伝」のない作品は当方ではなんらかの根拠で真作と判断している作品ですが、本作品はその根拠は今のところはありません。




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