夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

表具を改装した作品 太巻きについて

2016-09-19 00:01:00 | 掛け軸
表具が痛んでいた作品を何点か修理を依頼していましたが、今回の依頼分が出来上がってきました。以前に紹介した「美人図 伝九条武子筆」もそのひとつです。九条武子は上村松園に絵を習ったていたことも以前に記述しています。

 

きれいな方ですね。やはり花の命は短いらしい。



上村松園に習ったということがうかがえます。



絵の具が剥落し始めているので、太巻きにしました。

「表具し直してもたいしてきれいになっていない?」(表具前の記事参照)・・・、「美人は欲深いものさ~、だから関わらないほうがいい、金がかるだけ。」



ところで太巻きというのはご存知ですよね。



ちなみに手前は壷屋焼の大皿。



以前に紹介しました作品です。



窯割れのある無銘の作品ですが、捨てがたい作品です。共箱や銘入りのある頃の金城次郎の作品より私は好きです。共箱や銘入りのある頃の金城次郎の作品は野性味が足りず、民芸作品としてとるに足らないと評価しているのは小生だけではないでしょうね。



これからは新規の作品蒐集よりメンテの必要のある作品について注力していきたいと思っています。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。