
あまり気に入らない額装の作品は気に入った額が入手した際に額を変えています。下記の作品(本ブログにて紹介済)はその例です。
乞使 棟方志功版画 その1
紙本淡彩版画 額装
額サイズ:縦390*横300 作品サイズ:縦185*横135

マットなどは世界堂にて誂えました。元の額装は下記の写真です。

さて本日の作品は福田豊四郎の作品の紹介です。
郷里出身の画家「福田豊四郎」の作品を当方では蒐集を続けており、今回の投稿で「その148」となります。
数が集まってくると「同時期に同題にて制作されたと思われる作品」を蒐集することになることがありますが、本日紹介する作品もそのような作品のひとつです。

*上記写真は茶室裏の床の展示スペースの飾ったものです。
緑風(その2) 福田豊四郎筆 その148 昭和18年頃
絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦1465*横665 画サイズ:縦443*515

描いている鳥は山鳩かな?

福田豊四郎は優しい眼差しで対象を描く郷土の画家です。

戦後からより抽象的な画風が多くなる中で、戦時中の具象的な作品と思われます。

誂えはしっかりしています。

共箱や作品中の落款の字体や印章は「緑風 その1」と全く同じものです。



冒頭に述べましたような「同時期に同題にて制作されたと思われる作品」は、下記に紹介する「緑風 その1」の作品(すでに本ブログに投稿済)です。
緑風 その1 福田豊四郎筆 昭和18年(1943年)頃
紙絹本着色額装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1460*横670 画サイズ:縦445*520
紙絹本着色額装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1460*横670 画サイズ:縦445*520

同じくような作品ですが、共に飾るに楽しくなる作品です。

はたとえ「同時期に同題にて制作されたと思われる作品」であっても、飾って楽しくなる作品を蒐集することを心掛けていきます。
ともかく当方は福田豊四郎の作品が好きでしかたがない蒐集家?です。