夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

李朝民画 青龍・玄武双福

2018-01-13 00:01:00 | 掛け軸
帰省早々に息子は毎年恒例となりつつあります家内と雪だるま作り・・・。



雪は豊富ゆえあっという間に出来上がりました。眼と鼻、口に石を使いましたが、これは失敗しました。石は陽が当たると熱をもち、重いためにすぐに落ちます。やはり墨が最適のようです。雪で手が冷たくなるという感覚に慣れていいない子供は、素手で雪をいじり家に入ってきてから「手が冷たい!」と大泣き!



小生は神棚作りから・・。



玄関は大黒様。



奥は寿老人。



すべての民族は信仰から成り立っている・・・。人は信仰を大切にしなくてはいけません。

本日は李朝民画の「青龍」と「玄武」の天の方向を司る神を描いた双福の作品です。

李朝民画 青龍・玄武双福
紙本着色軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1410*横660 画サイズ:縦760*横534



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李朝民画:朝鮮,李朝時代の民画。民画は水墨画などの鑑賞画とは異なる価値基準をもち,民族の特性が種々の絵画形態に表わされたもので,李朝庶民の生活とともに発展してきた実用的絵画をいう。作品数は鑑賞画をはるかにこえる。



柳宗悦は内容から李朝民画を文字絵,吉凶にちなむもの,伝統的絵画類,静物画,儒仏道三教にちなむものに分類している。具体的には「孝,梯,忠,信,義,礼,廉,恥」の8文字を墨で文様化し,絵画部分を彩色した文字絵や,かささぎと,とらを題材にしたユーモラスな絵,李朝独特の文房静物図などに親しみが感じられ,素朴で楽観的な民族の特性がうかがわれる。

 



朝鮮民画の種類は多いが、大きく分ければ、道教系、仏教系、儒教系、装飾系に分けられる。虎の絵は、朝鮮民画の最も代表的なものである。鵲と虎を一緒に描いた鵲虎図や、山神が虎を従えた山神図などがある。長生図は、長寿の象徴である、鶴、亀、鹿、松、竹、などを描いたものである。青竜、白虎、朱雀、玄武などの方位神や、十二支神、竜、鳳凰、麒麟などを描いた物もある。山水画、動物画、植物画なども多いが、独特の物として、文字を絵にした文字図や、本などを乗せた棚を描いた冊架図がある。

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四神:(ししん、しじん)中国の神話、天の四方の方角を司る霊獣である。四獣(しじゅう)、四象(ししょう)ともいう。四象と四神・四獣は同義であり、実体のない概念である四象に実体を持たせたものが四神・四獣とされる。東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武である。五行説に照らし合わせて中央に麒麟や黄竜を加え数を合わせた上で取り入れられている。
淮南子などによると、方角には四獣と共に季節神として五帝を補佐する五佐のうち四佐が割り当てられている。これらの四佐のほうを四神と呼ぶこともある。また、瑞獣の四霊(応竜・麒麟・霊亀・鳳凰)を四神と呼ぶこともある。

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青竜:中国の伝説上の神獣、四神(四象)の1つ。東方青竜。蒼竜(そうりゅう)ともいう。福建省では青虎(せいこ)に置き換わっている。現代日本語では青は英語で言うブルーを意味することが多いが、「青」の原義は青山(せいざん)・青林(せいりん)のように緑色植物の色であり、本来は緑色をしているとされる。東方を守護する。長い舌を出した竜の形とされる。青は五行説では東方の色とされる。また、青竜の季節は春とされている。



玄武:中国の神、四象の「太陰(老陰)」、四神の一つ、霊獣。北の星宿の神格化。玄天上帝ともいう。宋代には避諱のため、真武と改名されている。清代には北極佑聖真君に封じられている。上帝翁、上帝公などとも呼ばれる。福建省では黒虎(こっこ)に置き換られる。

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家には方位を守る神々を祀ることも大切です。



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