夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 伝スコタイ魚文鉄絵鉢

2019-02-04 00:01:00 | 陶磁器
昨日は豆まき・・・。



家の手伝いも進んでやるようになってきました。「ん? ゴマすり??」



さて明末の呉須赤絵、古染付や初期伊万里・古伊万里のような洒脱な絵のある作品は安南以南の作品にもあるようですが、本日はその代表格の「スコタイ魚文鉄絵鉢」の作品の紹介です。

氏素性の解らぬ作品 伝スコタイ魚文鉄絵鉢
誂箱入 
口径260*高台径*高さ74



本作品は発掘品ということですが詳細は不明です。



金城次郎の作品が「笑う魚」ならこちらは「怒った魚」・・・。



大量に生産されたスコタイの作品のようです。



タイの陶磁器の歴史は、13世紀のスコータイ王朝の成立期で分けられます。スコータイ王朝以前はクメール陶器の影響を受けた黒釉陶を生産しています。以降は王都のスコータイ窯と副都のシーサッチャナーライ窯で盛んに生産されています。



現代でも模倣品が多く生産されその判別は当方のような素人が及ぶ域ではないようです。よって本作品についても「本作品は発掘品ということですが詳細は不明です。」という記述にならざる得ません。



安南焼、スンコロク、スコタイ・・、東南アジアの焼き物も魑魅魍魎たるものがありますね。



同じような図柄で発掘品という触れ込みの作品では下記の作品をブログで紹介しています。

伝スコタイ魚文鉄絵高台付陶片
合箱入 
口径175*高台径80*高さ35

当方は東南アジアの焼き物は蒐集のちょっとした寄り道みたいなもの。



好きな方には申し訳ありませんが、正直なところ茶味に乏しく本格的に取り組むには興味が薄い分野です。ただ寄り道したくなる魅力がありますね。



絵に面白味がある以外にやはりその魅力は時代経過があるという点なのでしょう。



訪れたお家の玄関や居間にちょっと飾ってあるだけで「おっと?」と思うものがあります。



それは李朝でも同じなのででしょうが、その「おっと」思わせる違い解るようになる審美眼が観る側に必要ですね。当方にはその審美眼はまだ不足で素性が知りたくなって作品の裏側が観たくなる


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。