夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

折鶴図 田中針水筆

2013-04-26 05:09:08 | 掛け軸
大阪、広島と挨拶回りでブログはしばし中断させていただきました。関西以南は景気がいまひとつであまり元気がありません。

とにもかくにも未来に向かって明るく立ち向かうことが大切です。次世代に引き継ぐ責任が我々にはあります。率先垂範でがんばるしかありません。

本日の作品は子供を描いたらこの人という画家の作品です。

折鶴図 田中針水筆
絹本着色軸装 軸先骨 共箱
全体サイズ:縦1295*横652 画サイズ:縦427*横506


 
田中針水(たなか・しんすい):1902(明治35)1月31日生~1979(昭和54)1月4日没。享年76歳。北海道小樽に生れる。川合玉堂に師事 。日展依1回・入選11回。帝展8回入選。文展2回入選。新人展1回。三多圭会。

   

得意画:花鳥・人物。特に子供の画が有名。昭和年代の日本画家。田中針水は小樽中学を卒業後すぐに上京し、川合玉堂氏の家に書生として入門。玉堂氏は、狩野派の作風に写生を取り入れた穏やかな風景画で知られ、弟子たちのほとんどが風景を描いていた。しかし、針水は、弟子入りしてすぐに足を事故で失ったため、写生に同行することが出来ず、やむなく人物を描いていたという。



初期は、風雅な生活感のある和服姿の女性や女の子を描き、大正のよき時代を吸収した典型的な日本画だった。戦前から、帝展に出品すれば必ず入選するという躍進ぶりで、戦後も引き続き日展で活躍した。



戦後の作品は、日本画の伝統である線を抑えた洋画的な表現になった。子供の表情もふっくらと仕上がり、何の気負いも感じられない、色彩も嫌みがなく、日本画で大切な品がある。



誰でも好まれる絵であったことで、生前から人気もあり売れっ子画家でした。このようなかわいい子供らに我々は未来をバトンタッチする責任があります。そのことを忘れてはいけません。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おたずねします (おおきひろこ)
2019-06-29 17:41:36
こちらの作品は売り物ですか?
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売り物? (夜噺骨董談義)
2019-06-29 19:20:29
当方で紹介している作品はほとんどが当方の蒐集作品であり、一切このブログを利用して売ることはありませんのでご了解願います。
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