出社しようと玄関の扉を開けると、まぶしい朝日と電車の音。これが都会のリズムであり、天変地異が怒らない限りこのリズムは都会を動かし続けるのでろうとふと感じました。個々の喜怒哀楽など押しつぶすようなつきあげるような普遍のリズム・・・。
東坡三養 富岡鉄斎筆
紙本淡彩絹装軸共箱 画サイズ:横327*縦1340
本作品は随分前に初めて富岡鉄斎の作品として購入したものです。以来、駄目な作品は処分しながらも五作品ほど集りました。
東坡(蘇東坡)については富岡鉄斎とのかかわりは深く、そのことにも若干なんでも鑑定団でも触れていました。
富岡鉄斎の作品については投稿はその1に引き続きその2になります。真贋の判断は非常に難しく私も自信はありません。
本作品は大正11年の秋の作品。晩年の作です。東坡三養は鉄斎が好んでかいた画題です。
蘇東坡は中国の宋時代の文学者であり、鉄斎は尊敬し、東坡と同日に生まれたことを喜び、印の文句にも使っているほどです。
東坡三養とは東坡が黄州に配流されていた時の故事です。
「分に安んじて福を養い、胃を寛くして気を養い、費用を省いて財を養うこと」の意です。
東坡を描いたものは、みな力をこめて描かれています。83歳以降の作品から最晩年までが最も輝かしい画業を遺しており、特に88、89歳が最も価値が高いです。
「贋作が非常に多いですが、本作品は賛、画、落款、印章とも真作と一致します。特に鉄斎の出来の決め手は字にあり、本作品の字体は間違いなく鉄斎のものと思われる。」(購入当時の小生の説明)と判断して購入しました。ちなみに晩年の表具の多くは岡墨光堂であるそうです。
富岡鉄斎の真贋が難しいのは、書家と画家がタッグ?を組んで贋作を製作していること、本物を脇に置いて模写したような形跡があること、本物から紙を漉いて2枚の作品にした相剥本と呼ばれるものがあるなどからです。
とはいえ、一万以上の作品を描いたと言われますから、市場に真作がある可能性も高く、掘り出し物もありえます。
東坡三養 富岡鉄斎筆
紙本淡彩絹装軸共箱 画サイズ:横327*縦1340
本作品は随分前に初めて富岡鉄斎の作品として購入したものです。以来、駄目な作品は処分しながらも五作品ほど集りました。
東坡(蘇東坡)については富岡鉄斎とのかかわりは深く、そのことにも若干なんでも鑑定団でも触れていました。
富岡鉄斎の作品については投稿はその1に引き続きその2になります。真贋の判断は非常に難しく私も自信はありません。
本作品は大正11年の秋の作品。晩年の作です。東坡三養は鉄斎が好んでかいた画題です。
蘇東坡は中国の宋時代の文学者であり、鉄斎は尊敬し、東坡と同日に生まれたことを喜び、印の文句にも使っているほどです。
東坡三養とは東坡が黄州に配流されていた時の故事です。
「分に安んじて福を養い、胃を寛くして気を養い、費用を省いて財を養うこと」の意です。
東坡を描いたものは、みな力をこめて描かれています。83歳以降の作品から最晩年までが最も輝かしい画業を遺しており、特に88、89歳が最も価値が高いです。
「贋作が非常に多いですが、本作品は賛、画、落款、印章とも真作と一致します。特に鉄斎の出来の決め手は字にあり、本作品の字体は間違いなく鉄斎のものと思われる。」(購入当時の小生の説明)と判断して購入しました。ちなみに晩年の表具の多くは岡墨光堂であるそうです。
富岡鉄斎の真贋が難しいのは、書家と画家がタッグ?を組んで贋作を製作していること、本物を脇に置いて模写したような形跡があること、本物から紙を漉いて2枚の作品にした相剥本と呼ばれるものがあるなどからです。
とはいえ、一万以上の作品を描いたと言われますから、市場に真作がある可能性も高く、掘り出し物もありえます。