夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

清元小唄と花 伊東深水筆

2011-02-24 06:04:43 | 日本画
清元小唄と花 伊東深水筆
紙本淡彩額装 
画サイズ:縦270*横400

伊東深水の作品がテレビを見ていたら、なんでも鑑定団に出品され、小唄の賛のある作品でしたので、本作品を思い出しました。

花などに小唄の賛を加えた作品は結構、伊東深水は描いたとのこと。鑑定団の作品の評価額は60万円・・。ちと高過ぎると思います。

今は半額でも売れないでしょうね。一桁違う値段が私の売買相場です。なんでも鑑定団の評価額は一桁安いと思ったほうが正解です。本作品も3万円くらいで購入したと記憶しています。無論、本物保証ではありませんでしたが・・。

本作品は画帖から外した作品とのこと。同じ画帖から外したと思われる作品から判断すると昭和14年京都にて描かれたものと思われます。もうひとつの作品は下の「花」という作品です。

ネットオークションによる入手であるが、出所、出来、落款、印章から真作と判断しまいした。

清元とは清元節のことで、浄瑠璃節の一派。延寿太夫を祖とし、文化(1804年~1818年)頃に始まりました。

賛は「清元小唄 桟橋や船は屋根ぶね 佃節 是非に御見とかいた文 まだ後舟の日和下駄 うれしい首尾の仲町で 一声聞いたき時鳥(きつつき)」とあります。

佃節とは「下座音楽の1つで、隅田川や深川付近の場面に、歌とともに船のさわぎに用いる」とのこと。


花 伊東深水筆
紙本淡彩額装 270*40

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賛から昭和14年(1939年)4月9日京都大球院にて42歳のときに描かれたものと思われます。

花を描いた伊東深水の作品はもう一作品ありますが、残念ながら美人画はまだ所蔵出来ていません。いつか・・・ですね。

伊東深水:明治31年生まれ、昭和47年没、享年75歳。名は一、東京深川の生まれ。鏑鏑木清方に師事し、版画「対鏡」を処女作とし、現代風俗画家、特に美人画家として有名。
日展に出品し、「秋晴れ」、「羽子の音」、「鏡」等の大作があり、小品、創作版画にも敏腕を振るい、現代美人画の第一人者であった。芸術院会員。




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2 コメント

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伊東深水らしい (米吉)
2011-02-24 22:44:41
優しいタッチの草花ですねえー。
瑞々しさが伝わってきます。
ところで今日も連チャンで会議の上、懇親会でした。ヤレヤレです。明日はまたまた同期会です。
また、ところで背景が変わり清々しいブルーですね。
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お忙しいようで・・ (夜噺骨董談義   )
2011-02-25 08:11:31
最近、皆さんお忙しいようでコメントが少なく・・・。

それともまた専門的過ぎましたでしょうか・・。

当ブログも佳境を迎えつつあります。あと2ヶ月で一年になります。
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