夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

保戸野窯

2012-07-08 07:31:27 | 陶磁器
先週においてNHKで抗がん剤の放送がありましたが、日本ではやはり抗がん剤の適用が遅れているらしいです。

「縦割り行政が原因」と厚生大臣自ら認めていましたが、それを堂々と公言するところから、感覚がずれているように感じました。今まで何人に人が抗がん剤が日本で適用できなくて亡くなったか・・。それが本当の原因なら許せないことであり、すぐに謝罪して一刻も早く改めるべきでしょう。ガンで身近な人間を亡くされ方は、抗がん剤の功罪を知っています。国会ではいったい何を議論しているのでしょうか?

昨日は家内が習っているお茶の稽古仲間に同行して、東京美術倶楽部の正札会まで出かけてきました。なんと会場から終了まで8時間も見て歩きました。たくさんの人出で結構売れていました。ただやはり良いものは高くてあまり売れていないようでした。お茶道具が多く、掛け軸にはあまり良いものはありませんでした。

さて本日は箱膳というものとそれを収納箱として使用することにしたので、収納する保戸野窯のお皿を投稿します。

骨董で鉢を購入したら、その作品を入れて送ってきた木箱がどうも古びた箱膳らしいのです。



蓋を開けると中にお茶碗や汁碗が入っていて食事をしたものでしょう。かなり使い込んだ跡があります。



捨てるのももったいないので保存箱のない作品の収納箱にすることにしました。保戸野窯の平野先生の作品のお皿が3種類で3枚あり、ちょうどサイズがぴったりなので保存箱に使うことにしました。

まずは練りこみ2種ですが、ひとつがブルーの鮮やかな上釉薬が印象的な練りこみの皿です。



窯割れができたので、頂いた作品です。ですから箱書きできないので保存箱をどうしようかとおもっていました。



もうひとつの練りこみは透明な釉薬が掛けられ、あったかい感じのする練りこみ皿です。



たんぽぽの花のような紋様が素敵です。



裏側には「庫」の印章が押印されています。



もうひとつは青磁の輪花の中皿です。



保戸野窯の作品はどれをとっても完成度が高く、品格のある作品ばかりです。



何度か紹介し、本日の作品も以前に投稿した作品ですが、秋田市に行かれるようなことあれば是非訪問されることを再度お勧めします。


限りある人生ですから、時間を惜しんで本物を探し求めましょう。東京美術倶楽部の正札会でもそうですが、わりと良いものは少ないものです。自ら鑑識眼を身につけ求めないと本物は分かりませんね。骨董だけではありませんが・・





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2 コメント

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本日の日曜美術館・・・ (米吉)
2012-07-08 10:22:52
浅井忠の「知られざるデザイン革命」がテーマでしたが、革命の源が「大津絵」とは!
造形の単純化ってホントに難しい!
どこまでそぎ落とすか、何を残すか・・・仕事も一緒のようで・・・。
ところで、この番組で浅井が「大津絵」をデザインの参考にしたコメントが好きです。
「思わず微笑んで、非常に受けると思う」
デザインって、このコメントに尽きると思います(生意気!)
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大津絵 (夜噺骨董談義)
2012-07-08 22:48:47
大津絵にしても。伊万里にしても、明染付にしても大衆の汎用品。大量製作されたもので、芸術などは意識していないところから生産されています。

スピード重視で、熟練した職人が勢いよく描いた作品ですね。洒脱な、そして驚くべき作品が生まれています。

そのエネルギーはどこからくるのでしょうか、その作品で良しとした決断はいったい誰が行ったのでしょうか? きっと素晴らしい決断があったような気がします。
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