夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 天啓年製の銘のある作品 3作品

2021-04-28 00:01:00 | 陶磁器
*5月の連休中は帰郷できませんので、ネタと時間の許す限り本ブログの投稿が続きます。そろそろネタ切れの可能性が高いのですが、再整理の作品があるのでなんとかブログが続いています。

さて庭にある山椒の花が咲きました。(この原稿作成時は投稿のおそらく一か月前・・)



家内は早速料理に使います。山椒の花の咲くこの時期にしか味わえない香と味です。



庭に山椒があるのはいいですね。食するという実用的なこともありますが、アゲハチョウが庭にやってきます。アゲハチョウの種類にもよりますが、幼虫は山椒の葉を好みますので、卵を山椒の木に産み付けます。



では本日の作品の紹介です。

作品を収納しているスペースを覗き込んでは忘れかけていた蒐集した作品を展示室に展示しています。入手した時点からいろいろと知識を得ていたり、観る眼が変わってきているので、収納した時点での資料では資料に不足があるからです。

最近は天啓赤絵なのか五彩なのか、氏素性の解らぬ作品を選んで展示しています。本日の作品らの裏には「天啓年製」の銘がありますが・・・。



ひと作品は文様が非常に解りやすい・・。



もうひと作品は実に面白い文様・・。



裏面は天啓赤絵の特徴とされる鉋跡があります。



もうひとつは同様でしが、高台がちょっと引っ込み気味・・。この二作品は明末から清朝初めの民窯の「五彩」に近いというのが当方の判断です。



こちらは変形した皿・・。



高台内に同じく「天啓年製」の銘・・。



文様は粋・・、明末の特徴の虫喰いもあります。



天啓赤絵ならこの大きさはかなり珍しいのだが・・・。変形した「天啓赤絵」の作品はよくありますが、それを模倣した作品も出回っています。



残念ながらこれらの作品はいつまでも当方では「氏素性の解らぬ作品」。

一時期は人気の高かった南京赤絵、天啓赤絵とか明末の赤絵ですが、今では人気がいまひとつのような気がします。真贋を大騒ぎするほどの値段ではなくなったのでしょう。





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