夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

もっと評価されるべき画家 桃之図 藤井達吉筆 その8

2013-09-12 05:07:37 | 掛け軸
入院前に仙台の友人から山形の桃が届きました。入院中なので食べれないかなと思っていたら、手術後の二日目から通常食に戻ったので、家内が病院まで持ってきてくれたので食べることができました。

病院にて朝食前に食べた桃の味を本作品を見るたびに思い出し、決して忘れることはないでしょう。


桃之図 藤井達吉筆
紙本水墨淡彩 軸先塗 合箱 
全体サイズ:縦1250*横590 画サイズ:縦310*横465




落款はなく「達」と思われる押印があるのみであるが、和紙の状況などから藤井達吉の作品と相違ないと判断しています。



和紙と自然・・、これが藤井達吉の製作のキーワードでもあります。本作品は実物をみないとよさがわからないかもしれませんが、じっくりみているを「いいじゃん」と思える作品です。



近所の農家から野菜や果物をもらうと御礼として絵を描いて差し上げたという達吉です。そんな作品のひとつかもしれません。礼節には非常に厳しかった人物で、弟子たちは厳しく躾られたそうです。



御礼にあげる芸があるひとはいつの世もうらやましいと思うのですが、人は誰でも想いに報いる芸は必ずやあるものと思っています。

病院から桃を思ってくれた友人に電話しましたが、彼を含めてほとんどの人に入院を知らせていないので、びっくりしていました。

いつかは思いにお返しを・・、と思っていたら先日ひょっこりとその彼が職場に現れました。「今、赤坂の豊川稲荷・・、職場はどこ?」。仕事で上京した際に、心配して訪ねてくれたらしい


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