夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

暖冬 福田豊四郎筆

2020-08-01 00:01:00 | 掛け軸
息子が学校の図書館で選んできて、帰宅後熱心に読んでいた本・・・。



早速本に書いてあるものを作り始めて実験・・、「おしっこみたい」だと



さて本日の作品は福田豊四郎の作品の紹介です。福田豊四郎の小作品が相続き入手していますが、郷里の福田豊四郎の作品となるとついつい食指が動いてしまいます。



暖冬 福田豊四郎筆
和紙水墨着色 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦1255*横513 画サイズ:縦331*横383



描かれているのは「橙、和名ダイダイ」でしょう。一つの株に数年代の果実がついていて見られる特徴から、「代々栄える」という縁起物の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったとされています。



要は吉祥の題材ですね。



和紙に描かれた滲みたっぷりの墨の具合がいいですね。ここまで滲みを使用した描き方は福田豊四郎のは珍しい作品です。



共箱で誂えがしっかりしています。



印章、落款から昭和25年頃の作と判断されます。

  

実は「代々」を描いている福田豊四郎の作品は実は当方では3作品目の所蔵となります。下記の作品は古くから実家に伝わる作品です。

橙 福田豊四郎筆 昭和25年頃
紙本着色色紙 額装紙本着色
画サイズ:縦270*横240 



下記の作品は福田豊四郎の最晩年の作でしょう。

橙 その2 色紙 福田豊四郎筆 昭和40年頃
紙本着色色紙 タトウ入
画サイズ:縦270*横240



やはり最晩年の作の品格の高さが群を抜いています。



福田豊四郎、ひと作品は手元に欲しい画家の一人だと思いませんか?


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