夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

ロシアの民族調シリーズ水差大小一対 ソ連時代

2023-05-27 00:01:00 | 陶磁器
収蔵庫を整理していると未整理の作品が出てきました。立派な桐箱に収まっていますが、どうもソ連時代の磁器のようです。

インペリアル・ポーセリン製 
ロシアの民族調シリーズ水差大小一対 ソ連時代
桐箱入
サイズ(大):幅*奥行*高さ サイズ(小):幅*奥行*高さ(未計測)



題書には「「水差 ソ連製」とあり、箱裏には「訪ソ記念 於レニングラード ソ日協会長より贈られし物 昭和四十九年(1974年)八月 秋田県知事小畑勇二郎 押印 」とあり、縁戚であった当時の県知事より頂戴した作品です。

 

調べてみると下記の磁器工場で作られた作品のようですが、詳細は分かりません。

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レニングラード・ロモノソフ磁器工場:帝国磁器工場(ていこくじきこうじょう、ロシア語: Императорский фарфоровый завод、英語: Imperial Porcelain Factory)はソビエト連邦時代にはロモノソフ磁器工場と呼ばれたロシアを代表する磁器工場で、サンクトペテルブルクにある。 
コバルト・ネット磁器:磁器工場がエリザヴェータ女帝の命で、1744年当時ロシアの首都だったサンクトペテルブルクの郊外に作られて、主にロマノフ家のために制作した。これに先立った1718年、ピョートル大帝はヨーロッパ外遊の折、ドレスデンでマイセン工場を見学しており、フライブルクの製鉄関係で働いていたでドミートリー・ヴィノグラードフ( Dmitry Ivanovich Vinogradov)によって創立された。彼の磁器はロシアの材料を使いながらもマイセンに似ていたが、姿形は中国の陶磁器に似せたといわれている。18世紀後半、エカチェリーナ女帝の時期に、この磁器工場は最盛期を迎え、1765年には「帝国磁器工場」と呼ばれるようになった。19世紀になって、ベルリン王立磁器製陶所やセーヴル焼き工場からも技術者が招かれ、またリモージュ焼きのカオリナイトも使われている。

*下記はソ連時代のマークです。番号が記されているのである一定数作られた作品ではないかと推定しています。



20世紀に入り、ソビエト連邦時代には、ロシア科学アカデミーに属していた時代があり、科学者の大先輩であるロモノソフにちなんで、「レニングラード・ロモノソフ磁器工場」と改名されている。この磁器工場の専売になる「コバルト・ネット磁器」は第二次世界大戦後に作られたもので、ドイツ軍により900日近く攻囲されたレニングラード市民が窓を目張りして耐えた経験から着想されたもので、帝政時代からあるデザインではない。 2014年、この磁器工場は帝政時代の名称「帝国磁器工場」に戻った。工場に併設して「帝国磁器工場博物館」がある。



この作品は下記の「ロシアの民族調シリーズ」に属するもののようです。

ロシアの民族調シリーズ:インペリアル・ポーセリン(ロモノーソフ)という270年以上の華麗な歴史を誇るロシア皇帝の御用達窯で作られている作品の一種で、赤がアクセントとなった作品。

ロシアの「民衆版画」というピョートル1世の時代に流行した版画にちなんだ模様です。また、赤いおんどりの絵がロシアっぽいカップや、赤い馬をモチーフにしたものもあります。

1970年代、国際芸術産業展示会に積極的に製品を出品するようになり、1980年には、国際的権威のあるゴールド・マーキュリー賞を受賞しました。

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当方にはあまり詳しくない東欧の焼き物ですが、なにはともあれ大切に保管しておきたいと思います。


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