
肉筆の贋作を選ぶくらいなら、工芸品を選ぶ方が鑑識眼があるという話が骨董にはあるそうです。ただ工芸品はあくまでも頒布品ですから、骨董的価値は皆無となりますが・・。
当方では最近寺崎廣業の工芸品を間違って入手し初心者的なミスに懲りたはずが、最近になってまた工芸品を入手してしまいました。二度とそのようなことのないように肝に銘じて今回の投稿となります。
扇面工芸 蝸牛 西村五雲筆
紙本水墨着色軸装 軸先骨 合箱
全体サイズ:縦1215*横620 画サイズ:縦230*横485

大筋は版画か印刷にしており、緑や白を手書きしてあります。

よほど注意してみていないと工芸作品と区別できません。

出来が良いのは当たり前なのですが、出来の良さにほれ込んでつい購入してしまいました。この作品に工芸品があるのは思い起こすと前に観ていて購入を控えたはずだったのですが繰り返しのミスでした

思い込みをすることはよくありますが、肉筆を蒐集し真筆を求める当方には無用の長物・・。西村五雲は下記の作品のように確かな筆法で洒脱な作品が魅力ですね。他にも本ブログでいくつかの作品を紹介しています。
達磨圖 西村五雲筆 その2(2/9)
絹本着色軸装 軸先本象牙 川村曼舟鑑定箱入
全体サイズ:縦1230*横557 画サイズ:縦285*横423

川村曼舟が「達磨圖 五雲居士真蹟 川村曼舟謹識」と鑑定箱書きしている作品です。川村曼舟と西村五雲は没年が4年しか違わないため、昭和13年から17年までに「居士」とある箱書きは4年間に限定されるでしょう。

それ故に西村五雲作品への川村曼舟の鑑定箱書きは貴重かもしれませんね。達磨を描いた洒脱な図柄と粋な表具の逸品。軽妙な筆致ではあるが軽く流れない、五雲の画技の高さを感じさせる一幅です。

上記ように「工芸」という印も本物と似せた印章してあるのでややこしくなります。「雲」と「芸」が似ているのでうっかいしていると本物と思ってしまったのが当方のミスです。
他にも川端龍子や竹内栖鳳の作品もこのような手法で印章を似せていますので要注意です。悪意はないのでしょうが、罪づくり罪づくりな工芸印です。最近では近藤浩一路の作品にて骨董店主が「工芸印」なのに肉筆だと思い込んでいました。
当方では最近寺崎廣業の工芸品を間違って入手し初心者的なミスに懲りたはずが、最近になってまた工芸品を入手してしまいました。二度とそのようなことのないように肝に銘じて今回の投稿となります。
扇面工芸 蝸牛 西村五雲筆
紙本水墨着色軸装 軸先骨 合箱
全体サイズ:縦1215*横620 画サイズ:縦230*横485

大筋は版画か印刷にしており、緑や白を手書きしてあります。

よほど注意してみていないと工芸作品と区別できません。

出来が良いのは当たり前なのですが、出来の良さにほれ込んでつい購入してしまいました。この作品に工芸品があるのは思い起こすと前に観ていて購入を控えたはずだったのですが繰り返しのミスでした

思い込みをすることはよくありますが、肉筆を蒐集し真筆を求める当方には無用の長物・・。西村五雲は下記の作品のように確かな筆法で洒脱な作品が魅力ですね。他にも本ブログでいくつかの作品を紹介しています。
達磨圖 西村五雲筆 その2(2/9)
絹本着色軸装 軸先本象牙 川村曼舟鑑定箱入
全体サイズ:縦1230*横557 画サイズ:縦285*横423

川村曼舟が「達磨圖 五雲居士真蹟 川村曼舟謹識」と鑑定箱書きしている作品です。川村曼舟と西村五雲は没年が4年しか違わないため、昭和13年から17年までに「居士」とある箱書きは4年間に限定されるでしょう。

それ故に西村五雲作品への川村曼舟の鑑定箱書きは貴重かもしれませんね。達磨を描いた洒脱な図柄と粋な表具の逸品。軽妙な筆致ではあるが軽く流れない、五雲の画技の高さを感じさせる一幅です。


上記ように「工芸」という印も本物と似せた印章してあるのでややこしくなります。「雲」と「芸」が似ているのでうっかいしていると本物と思ってしまったのが当方のミスです。
他にも川端龍子や竹内栖鳳の作品もこのような手法で印章を似せていますので要注意です。悪意はないのでしょうが、罪づくり罪づくりな工芸印です。最近では近藤浩一路の作品にて骨董店主が「工芸印」なのに肉筆だと思い込んでいました。