夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

衝動買い その6 陰刻獅子文青磁印合

2013-09-14 21:03:02 | 陶磁器
今週のなんでも鑑定団に源内焼が出品されました。ずいぶんと高額になりましたが、ちょっと高すぎないかな。サイズも大きめ、図柄がよいことと保存状態がよいということが評価されてのことでしょうが・・。

本ブログに源内焼を投稿していますが、あまり高いということになると入手が難しくなります。家内と二人で「これだけ高く売れるといいね」と「とらぬ狸の皮算用」。実際は処分しようと思うと10分の1が関の山・・ 

骨董は売るときはそんなに高く売れません。株と同じですが、投資としての対象には骨董はまったく不向きです。この現実を知らない人が多く、お金に勘定してその精神性を無視するというみっともない金の亡者に成り果てます。とくに遺産相続で起きるようです。しまいにはインターネットオークション井出品することに・・。

本日の作品は小さな香合(印合)ですが、最初はなにの紋様か解りにくかったのですが、陰刻されて珠に獅子の図が面白くて購入した作品です。

陰刻獅子文青磁印合
合箱
径69*高さ21



青磁香合は、唐代或いはその以前から、中国各地で作られていますが、近世の日本で珍重されたものは、大概明時代、15,6世紀以降に、浙江省の龍泉窯或いはその系統の、華南の青磁窯で焼かれたものです。宋元のものと見られる砧青磁牡丹香合などと云うのもありますが、多くは明末の七官青磁で、技巧の勝ったものが多いとのこと。本作品はいつの時代のどこで製作されたmのでしょうか?




これらがもとどのような用途のために作られたのか、ものによっては印合(肉池、印肉入れ)と思われるものもありますが、大体は小形で、薬や香料などの容器ではなかったかと想像されます。本作品は印合と題しましたが、香合としても使えます。香合はほんブログでもいくつか投稿しています。


底は渦巻き紋様・・、氏素性はわかりません。とりあえず「陰刻獅子文青磁」と仮題にしました。「七官青磁」の可能性も?



紐が切れた箱がついていました。まずはこの革紐の修理から始めます。

投稿後の続き

手芸店から適当な皮ひもを探します。これがなかなか古いように見せれるものがわりと少ない。
なんとか見繕って、箱の孔を通して固定します。



蓋のある器は蓋との間にクッションを入れて保存します。

布で覆っておくの良いのですが、決して器が乾燥しない状態で収納してはいけません。布などにカビが発生します。

箱の上に紙でカバーし、箱が汚れないようします。写真で中身が分かるようにしておくと便利です。いちいち中身を見ないと収納した作品が分からないととても不便です。

保存の仕方でその人のコレクションの質が分かるとか


再度・・、さて本作品の氏素性は?



貫入はほとんどありませんので、「七官青磁」の可能性は少ない。



最近製作した日本製・・・・・???



色はほぼ投稿した写真のとおりです。



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