この壺の良さは窯の中でふった自然釉、黄色い胡麻が備前の赤い肌に作用して実に良い調和をしているいい作品だと思います。
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本作品中に「幽谷生」という落款が記されていますが、大家になった後も落款や印章に「幽谷生写」と修学中を意味する「生」の字を使い続け、画商に「生」の字があると絵の値段が落ちるからやめるように言われると、「自分は未だ崋山先生や椿山先生を超える絵を描けていない、両先生以上の絵を描けるまで「生」の字をつけるのをやめる気はない」と答えたと伝えられています。
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魑魅魍魎たる真贋の森に迷い込むのは好き好んでいくべきではないのですが、「虎穴に入らねば虎児を得ず」というのが蒐集の世界の鉄則です。贋作も出来の良いものは相応に愉しめる鑑識眼が付くようになりたいものです。
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天龍道人がよく描いた鷹以外の鳥でも「栗穂に叭々鳥図」(佐賀県立博物館蔵)はくちばしに付け根の毛が逆立った中国に生息する鳥、叭々鳥を描いた作品で、南蘋派の影響の見られる貴重な60歳頃の数すくな作品のひとつです。 . . . 本文を読む
ところで作品に描かれているのは原体験が先んじた思い込みで「白鳥だったら」という記事です。描いているのは首が短いので鴨かも・・・??? 過去の原体験の風景があるものかもしれませんね。
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戦後の色彩に関する活動が注目され、油彩画というより色彩画、日本画というイメージが和田三造に対して強くなったものと推察されます。本作品もまたその色彩の鮮やかさが注目される作品であろうと推察されます。ただ油彩画のおける代表作「南風」(東京国立近代美術館蔵)は著名な作品で、2018年に新たに国の重要文化財に指定されることになったことは記憶に新しい。
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