男の隠れ家にあった人形ケーズ、上のガラスの部分は健在なのですが、下の台が欠損していたので、男の隠れ家の補修にともなう工事で、ガラスケースとして復活するために下の台を誂えました。さて何を入れた飾ろうか・・。
男の隠れ家に寝室には観音像が飾られています。私の生まれたときにはすでにあったと思われます。
母の寝室の飾り棚に飾ったあったままにしています。母が飾った方法そのままにしています。昭和13年の作らしい・・。
*飾り棚の後ろの壁の入隅はクロスのシワ隠しにて今回の家のメンテで数多く使った工夫です。
母の寝室は照明によってはムーデイに・・・??? 左の暖房の上が観音像のある飾り台。
本日は圓鍔勝三の作品の紹介です。「その3」となりますので経歴などは投稿されている他のブログを参考にしてください。本日紹介する作品は茶室の床の飾り台に現在は鎮座しています。
聖観音像 円鍔勝三作 その3(勝二銘)
誂箱
幅152*奥行152*高さ455
円鍔勝三の作品の特徴でしょうか、彫りにシャープさというよりファジーさを感じます。
それは表現に語弊があるかもしれませんが、おっとりした優しさみたいのものでしょうか?
木彫を基調としながら,石,ブロンズ,樹脂など多様な素材を駆使し,他に類のない独自の領域を開拓し、現代感覚の表現に抜群の新鮮さを持つ作風は,現在でも高い評価を得ています。
1960年に名を勝三(旧名:勝二)に改名し、1976年、勲三等瑞宝章受章。
1982年、文化功労者。1988年、文化勲章を受章しています。
1993年、伊勢神宮に「神馬」を奉納し、圓鍔勝三彫刻美術館、圓鍔記念公園が開館しています。
この聖観音像においても古くからある題材ながら、どこか現代的で慈悲溢れる姿が彫られています。
ひと彫りひと彫りの丁寧さが彫り跡にうかがいしれます。
筋の良さそうな作品です。
決してうまいという彫りではありませんが・・・。
むろん真贋については当方ではどうのこうのという筋合いではありませんが・・・。
本作品との関連は不明ですが、本作品には下記の色紙が同封されています。
過去に作った作品への思いがあったのかもしれません・・??
本作品の彫銘は「勝二」となっており、圓鍔勝三が「1960年、名前を勝三に改名」する前の作と解かります。
当方には本ブログにて幾つかの木彫の聖観音像の作品を紹介しています。
下写真左:観音像 高村光雲刀
木彫 合箱
高さ320*幅*奥行き*台径
下写真右:観音像 高村光雲刀
木彫共箱
高さ320*幅62*奥行き60*台150(六角)
下写真左:色彫聖観音菩薩尊像 市川鉄琅作
彩色 共箱・共布
幅150*高さ400
下写真右:楠木彫聖観音菩薩尊像 市川鉄琅作
楠木 金彩色 共箱
幅136*高さ315
下写真:聖観音像 平櫛田中作
共箱
高さ327*幅113*奥行115
上記写真の器は当方の家紋入り。